タイで子連れ狼

何の因果か運命か、異国の地にて親父単独で二人の子を育てることに。

さあ大変の、てんやわんや育児&生活日記

出国拒否、ハーグ条約って何だべ~?

2016-03-21 15:51:55 | 育児
今年で何回目かなぁ…

長男が3歳の時に保育園でお世話になってから9年間で、春と秋を合わせて12回以上は日本へ短期体験入学へ行かせてますね。

あの事件の時、事業資金すら枯渇して、倒産も止む無しの気分だった時期ですら、子供たちの日本行きイベントは継続してきました。




娘は今回で5回目かなぁ、一昨年の小学一年生の春は大変だったんですよ。

教室で荒れて荒れて、お友達とマジで喧嘩するし。

九州弁と北タイ弁で言葉が通じなかったからか、自分だけ疎外されたと勘違いする事も多かったでしょう。

先生の話によると、喧嘩時にはタイ語でギャーギャー捲し立てたそうです。

お友達、目が点に?? ?w(゜ー゜;)w

もともと我が儘ちゃんだし、不本意な状態に置かれて自分にキレてた部分もあるでしょう。

また先生の個人的な許容範囲ってのも影響するだろうし…、なかなか全ての条件がバシッ!とはまる事は稀ですね。

そうやって、徐々に自分の置かれた環境に順応していった経緯があります。




まあ今年も懲りずに大金を投じて日本行きのスケジュールを捩じり込ませたのですが、これもタイトなスケジュールを調整して世話してくれる姉夫婦、

そして仲間として暖かく接してくれる田舎の小学校の皆さまのおかげで様であります。




もちろん今年も行く気満々の二人のギャングは、行くと決まれば気分が高揚。

浮かれポンチでルンルン気分(;^ω^)

数日前には日本モードに切り替えを始めたようで、動作や態度、使うギャグまで日本仕様で固める用意周到さを見せつけてくれました。




といっても、今年は姉の仕事の都合で小学校の体験入学には参加できません。

春休み中から運動場に併設する「学童さん」に朝からお世話になる予定です。







出発前の夕暮れ

食事リクエストは空港のTG(タイ航空)レストランで激辛トムヤムクン対決


ゴロゴロ入っている大粒のエビを総取りして、

「うめー!うめー!」を連発しながら口に掻っ込む二人。

ウエイトレスの強面おばちゃんが気を利かせてくれて、わざわざプリック・キーヌー(青唐辛子)を別皿でくれたました。

でも、トムヤムとヤムウンセンには唐辛子を混ぜ混ぜして、ヒーヒー汗かく長男。

しばらくオサラバとなる激辛料理との別れを惜しんでいました。




このチェンマイ空港内にあるTGレストラン、10年前まではよく利用してたんですが、高い値段と店員の態度が釣り合わずに足が遠のいていました。

特に「太っちょ」と「強面」の二人のウエイター、それに大柄なウエイトレスの態度が悪くてですね、呼んでも来ないし、注文はイイカゲンで忘れるし、頼んでもない料理を注文したと言い張るし、そして支払い時にはその料理が請求されてたりww




たぶん、タイ航空の使えない社員の窓際対策か何かで経営してるんだろうと思って諦めていたのです。

「デカイ会社も大変だね、コネで入った使えない人員の解雇もできないし」と。




今回行ってみて、その仕事ぶりを観察するに、良い意味で給仕の動きや目配せに違いを感じることができました。

「太っちょ」と「大柄女性」の仕事ぶりや気配りがプロのそれに近くなっていますね。




自分の置かれた立場や期待される仕事内容を受け入れた証拠ですね。

「これは俺の仕事じゃねー、会社は俺を分かっちゃいねー」なんて腐ってたって、自分の人生の改善はありません。

与えられた仕事で最高の効果を追求する、これが次に繋がる秘訣ではないでしょうか。

もう一人の強面男性の姿は消えていますが、高学歴で有能という自己イメージに固執するあまり、自己変革に失敗したのかもしれません。




そんな自分の現実を受け入れる事ができない人は多そうです。

日本ではそんな人に対して、「お前には下働きが関の山、高度な判断なんて任せられるか!」なんて言っちゃう上司は多いのでは?

「自分で鏡を見てよ、その容姿でモデル気取りでキャットウォーク?」なんて言っちゃう人も多そう。




その点、タイは緩やかですから露骨な表現で否定はしませんね。

ひたすら待ちます。

オカマやトムボーイにだって市民権があるくらいだし?

マツコくらい太いのに、セクシー衣装で固めてたり?

自分で気付くまで待つ、それでも気づかないのならば、それはそれでOK。

そういう寛容な、懐の深さがありますね。

日本で寛容にしてると会社がつぶれちゃいますか?

どちらが良いとか悪いとかは分かりませんが、文化の成り立ちが違ってます。






さて食事を終えて、出発イミグレへと向かいます。

食った後は出すもん出して、浮かれダンスまで披露してるww


意気揚々と勝利の門を潜ります。




「僕のタマゴでぴーーーって鳴るかもね」、なんてギャグ飛ばしながらww




オヤジはガラス越しに「頑張って来いよ」とエールを呟きました。







ところが…

なにやら、出国でトラブってますね

姉が必死の形相で説明してますが、

子供の件で、何かのダメ出しを喰らった模様。

隣の外人さんが心配そうに覗いてます。




さっきまで浮かれダンスの長男は完全に固まってしまいました




ガビーーーーーーーン( ̄ロ ̄lll)…




荷物チェックの横にあるイミグレーションカウンターまで戻って来た姉は、なにやら女性職員さんに説明をして、私の方を振り返って手招きしました。




「よっしゃ!」と中に飛び込んで話を聞いてみると、どうやら長男の出国許可が出なかったようです。

父親か母親のどちらかが同伴ならばOKだと?

それ以外の人が連れていく場合は、書類を作成して県庁の承諾が要るととか?




いや~、マイリマシタ~、昨年の10月では問題無しだったんですが、何かルールが変わったのでしょうかね~




ハーグ条約なる欧米基準の国際ルールが発動したのでしょうか。

いやしかし、長男の親権は私にあるわけで、娘の親権は母親にあるわけで?

そんで、なんで娘はOKで、長男はダメなのだ?

さっぱり意味が分かりません。




ハーグって、やっぱり都合により無視されてる?

っていうか、親権があっても関係なしで、何をするにもずっとタイ人親の許可が要るってことになりますから、もう喧嘩別れの場合はニッチもサッチも行きませんね。




こうなったら我々外国籍の親は、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、屈辱に膝を屈して血の涙を流すことによる効果を期待するしかありません。







さて、いきなりの予期せぬ仕打にショックを受けた長男君、

イミグレ職員の女性の前で、ポロポロと大粒の涙をこぼし出しました。

(。・д・。)。。ゥゥ…




「お~おお~…」と慰めモードに入った職員さんは、「この書類に書き込んで、お父さんのパスポートコピーにサインして…」と矢継ぎ早にお助け策を授けてくれます。




「泣くんじゃねーよコラ、今度は別の窓口に行ってみろ」と策を授けながら、再度の出国カウンターへと送り出しました。




すると、やっぱり引っかかって足止め喰らってます。

先ほどの優しそうな職員さんに向かって、「ちょっとちょっとお姉さん?、またダメって言われてますが?」とお助けを促すと、「任せとけ!」とばかりにスタッと立ち上がって出国カウンターの方へ説得に向かってくれました。

(イミグレ内部で説得工作っていうのもスゴイ話ですが…(;^ω^)




「ま、ダメならダメでしょうがねーか」と、長男の旅費である3万数千バーツを捨てる覚悟でいたところ、数分に渡るお姉さんの説得工作が功を奏したのか、ヒョコッと通過する長男が見えました。




まーあの、ここぞという時の大粒の涙、あれも彼なりの説得工作技なんでしょうけど

子供の涙はハーグに勝るっていうか…

なぐさめの微笑みの国タイならではのエピソードだと、言えるのかもですね(^^;)


これですね、泣いてます(笑) 

そういうことで、無事に日本へ到着する事ができました┐('~`;)┌ヤレヤレ...




今回はいきなりガツンと世間の荒波に揉まれたわけですが、

きっと日本でも荒波の連続に涙を流すことがあるでしょう。





強く、たくましく、育って欲しい!



そういうことで、しばらくの間は食事係から解放されたオヤジ

こんなカップ麺など食べてみました。




ベトナム麺のフォーですね

パクチーをドっチャリ入れて



いっただきまーすO(≧▽≦)O ♪





オヤジに旨いもん食わせたって、これ以上は成長しないしね

これでイイのだ
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