先週の金曜日、キャリーバッグを持って、ツキさんを迎えに行きました。
会社を帰ってからなので外はすっかり暗くなっていました。
家に帰るとツキさんは唸りだし、キイタンも怪しげな声で鳴き出しました。
今年の春先まで仲良くしていたのに、
もうお互い忘れてしまったのか、覚えているけどお互いウザい間柄になっていたのか。
一触即発の状態でしたが、雷が鳴り響き、激しい雨が降って来たので、
ツキさんは家にいて、私の枕元で休んでいました。
日曜の朝、ツキさんは家にいませんでした。
呼んでも猫が隠れていそうな所から出ては来ませんでした。
ベランダの網戸が開いていたので、そこから屋根伝いに出て行ったのでしょう。
もう無理に連れ戻すのはやめようと思いました。
毎日いそうな場所を通って声をかけるようにはして、寒くなったら自然に帰宅するのを願う事にしました。
ツキさんは野外生活が性に合っていて、キイタンも情緒不安定になりそうなので。
キイタンは(というより猫さん達は、ある年齢以上は)1匹でも全然平気で、
逆にそれが嬉しいくらいなんだ。
でも、ツキさんはどこへと行ったのでしょう。
もう会えないかもしれないと覚悟もし、
もう会わない事でツキさんにも覚悟ができて、新しい世界が開けて行くのかもとも
考えましたが、おとといの会社帰りに会う事ができました。
ツキさんは恨んでいる様子もなく、
普通に嬉しそうに鳴きながら寄って来ました。
もう一度会えたらあげようと買った魚肉のかたまりを
暗闇の中で食べてもらった後でツキさんと別れました。
ごめんねツキさん。
私が大金持ちで、広大な庭と沢山の部屋数のお屋敷を持っているのなら、
こんなままにはしておかないのに。