3軒茶屋婦人会 6『ス・ワ・ン』を本多劇場にて、7月5日(日)14:00開演を観劇しました。
ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。
ストーリーと感想を備忘録として書きます。
※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。
【作・演出】G2
【美術】古川雅之
【照明】高見和義
【音響】井上正弘
【衣装】十川ヒロコ
【ヘアメイク】馮啓孝
【キャスト】篠井英介、深沢敦、大谷亮介
【音楽・演奏】YUHKI、川本悠自
【ストーリー】
3話のオムニバス形式で綴られる3人の女性たちの物語。
第1話「ルソンの壺」、第2話「広東の林檎」、第3話「炎のスワン・シスターズ」。
第1話「ルソンの壺」、第2話「広東の林檎」、第3話「炎のスワン・シスターズ」。
【感想】
客入れの曲はなく、波の音と海鳥の声から始まる。
下手側に生演奏。ウッドベース、トランペット。状況に合わせて演奏される音が不安や緊迫感を煽る。
美術はごくシンプル。少し斜めになったL字状の構造物のみ。
床と古びた漆喰の壁があり、壁の中央が開口し登退場に使用される。漆喰は部分的に剥げており、下地のレンガが見えている。
四角い箱型ベンチが2個。蓋は開閉式、直管の照明が仕込んである。
衣装が豪華でじっくりと観てしまう。着物、作業着、ドレスなど。特にラストの真っ白なマーメイドラインのドレスは素敵♪
客入れの曲はなく、波の音と海鳥の声から始まる。
下手側に生演奏。ウッドベース、トランペット。状況に合わせて演奏される音が不安や緊迫感を煽る。
美術はごくシンプル。少し斜めになったL字状の構造物のみ。
床と古びた漆喰の壁があり、壁の中央が開口し登退場に使用される。漆喰は部分的に剥げており、下地のレンガが見えている。
四角い箱型ベンチが2個。蓋は開閉式、直管の照明が仕込んである。
衣装が豪華でじっくりと観てしまう。着物、作業着、ドレスなど。特にラストの真っ白なマーメイドラインのドレスは素敵♪
<江戸時代のフィリピン・ルソン島(キリスト教の信仰) → 現代の中国・広東省 iPhone工場(お金) → 終戦後の赤坂のキャバレー(夢)> と時代と地域は違っても必死に生きる女性たち。
それぞれ、<はくちょう座 → スワン・ソング → スワン・シスターズ>と白鳥・スワンがキワードとなって繋がっていく。
それぞれ、<はくちょう座 → スワン・ソング → スワン・シスターズ>と白鳥・スワンがキワードとなって繋がっていく。
序盤は少々単調気味。武家の女性たちの言葉のせいかもしれない…。
中盤は現代ということもあり重め。後半からピッチが上がって笑いも多くなった。
最後も明るいハッピーエンドというのではないが、「それでも生きていくわよ!」という絶望の向こう側にある希望を感じさせてくれる。
男たちに振り回され、振り回した男たちはあっさりと死んでいく。振り回されたはずの女たちは、深く傷つきながらもしなやかにたくましく生きていく。
女性と男性の違い、関係性ってこういう感じかもね。。としみじみ思った。
大谷亮介と深沢敦、ぽちぽつと噛んでいてひやっと。篠井英介だけはパーフェクト!すごいなぁ~。
衣装は必見!着物もドレスも素敵♪ 男性なのに綺麗♪
歌もあり、特に深沢敦が上手くてびっくり。歌声をお聴きしたことがなかったので。
カーテンコールは2回。2回目に大谷亮介がご挨拶。
まだ平日はチケットがあるとかで、「みなさまあってのお芝居でございます。よろしくお願いいたします」とのこと。
篠井英介、深沢敦発案の(遅まきながら)クリアファイル500円、パンフレット1000円もよろしくとのこと。
【余談】
今回で2回目の3軒茶屋婦人会。
G2の作品はほかの作品でもそうだけど、人の生き様とか心とか、ちくりちくりと痛いところを突いてくる感じがする。ざっくり!と刺すのとはまた違う感じで、逆に後々まで余韻が残る。
状況は悲惨だったりするのに、微かな希望が観えるし。
男性が女性を演じていることも大きいのだと思う。女性が悲惨な女性を演じてしまうと、生々しすぎてただただ観ていて辛くなってしまったりする。
これが男性が演じると、ワンクッションあるというのか、「これはお話、お芝居なんだよ」と、悲惨なこともどこか安心して観ていられるのだ。
悲惨な事実をそのまま表現しても、それは再現したにすぎないものね。それだとTVの再現ドラマになってしまうし。
それをお芝居にして作品に昇華させるのは、並大抵のことではないのだろうなぁ。。と、ただのいち観客が思った次第。
今回で2回目の3軒茶屋婦人会。
G2の作品はほかの作品でもそうだけど、人の生き様とか心とか、ちくりちくりと痛いところを突いてくる感じがする。ざっくり!と刺すのとはまた違う感じで、逆に後々まで余韻が残る。
状況は悲惨だったりするのに、微かな希望が観えるし。
男性が女性を演じていることも大きいのだと思う。女性が悲惨な女性を演じてしまうと、生々しすぎてただただ観ていて辛くなってしまったりする。
これが男性が演じると、ワンクッションあるというのか、「これはお話、お芝居なんだよ」と、悲惨なこともどこか安心して観ていられるのだ。
悲惨な事実をそのまま表現しても、それは再現したにすぎないものね。それだとTVの再現ドラマになってしまうし。
それをお芝居にして作品に昇華させるのは、並大抵のことではないのだろうなぁ。。と、ただのいち観客が思った次第。
【リンク】
【画像】
フライヤーの裏。
パンフレット1000円。フライヤーにもあった白いチュチュ姿のお写真、ゲスト座談会(渡辺えり)など。