不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

初めての被災

2019-10-14 10:16:59 | 日記
今回の台風19号で、公民館に1泊避難しました。

金曜日に近所のスーパーに行ったところ、土曜日は13時で営業終了と放送していました。
買い物客もなんとなく殺気立っていて、パンの棚はからっぽです。

15号の時に短時間ですが停電したので、私は電池を20個くらい買いました。
ラジオと懐中電灯に入れるためです。

食料は家にロングライフパンがあったので普通に買いました。
停電した場合は冷凍食品を消費しなければならないし、
他にどんな状況になるか予測できなかったからです。

出かけられそうもないので暇つぶしにDVDも2本借りました。

土曜日は朝のうちにさつまいものレンチンと唐揚げをつくり、
家族4人分のリュックにそれぞれカッパや懐中電灯を詰めました。
猫のケージと餌と水も玄関に準備しておきます。

あとは家族でテレビの前に集まってニュースを見たりDVDを見たりしていました。

我が家は坂の下にあり、すぐ近くに川があります。
夫はネットで河川の水位をチェックし、私は時々2階のベランダから川の方角を見ていました。

昼頃見ると川につながる道路が冠水していました。
「公民館に行った方がいいかな」
と夫に聞くと、
「まだ水位は全然大丈夫だよ」
との答え。

(川があふれてるのでなければ、側溝の排水が悪いのかな?)
と思ってまた1階でしばらくテレビを見て、再びベランダに行くと、
今度は道路の両側にある畑も水に漬かっています。
「そろそろ行かない?」
と夫に言いましたが、スマホを見て
「いや、水位は上がってない」
との答え。見るからに水位が上がってきているのに……?

「念のため車に荷物を積んでおこう」
と子供たちに声をかけて玄関を出ると、隣家の車がありません。
我が家の前の道路も川になっています。

「隣、逃げたよ。車に乗って!」
ドタバタと車に荷物を積み込み、猫をケージに詰め込みました。
見ると向かいの家のおじさんが水浸しの道路を歩いています。
「逃げられなくなりますよ」
と夫が声をかけました。

「ちょっと、路地の奥の方にも知らせてくる」
と夫が言いました。
「そんなことしてないで、早く逃げようよ」
と私。私は自分の家族のことで精いっぱいで、
その間にもじわじわと上がってくる水位に恐怖を感じていました。
「とりあえず子供乗せて坂の上まで行って。すぐ追いつくから」
夫は言って奥の家の方へ歩いていきました。
水が来ていると言ってもまだ足の甲くらいで歩行に支障はないのですが、
(車が水没したら公民館にも行けなくなってしまう)
と私は焦っていました。