母が忘れたころにしてくる話

認知症の母は忘れたころに私が二十歳のころの失態の話をして来る。
認知症の他人の傾向として昔のことは覚えているようです。
その代わり今話したことはすぐに忘れます。
昨日のことは覚えていません。
最近は朝か夜かわからないようです。
この間は夜中の２時に起きてきて「今何時？」ですからね。
自分の部屋の時計を信じていません。
時には食事をしながら「このご飯は朝ごはん？それとも夕飯？」と、聞いてくる始末です。
なぜ？いまだに私の二十歳のころの失態を覚えているのでしょう？
私も左手中指はばね指で、左ひざは変形性膝関節症です。
おまけに腰椎すべり症もあります。
正座が出来ません。
長時間に中腰が無理です。
左手で重いものは持つのは辛いです。
母をお風呂に入れる。
この間は浴槽に浸かりたいと言い出しました。
何とか手すりにつかまり自分で浴槽に入ったのはいいのですが、出れなくなりました。
私も母を引き上げるのは大変でした。
シャワーだけにしてほしいのですが、シャワーは寒いと言います。
洗面所に暖房を点けて、お風呂場のシャワーも流しっぱなして、浴びてもらうのですが寒いと言います。
ガス代と水道代と電気代の光熱費はたまったものではありませんね。
素直にデイサービスに行く気になれば週に１回は入浴も可能です。
いまだにデイサービスは行きたくないと言います。
迷惑をかけるからと言います。
そもそも元気な人はデイサービスには行きません。
行かれません。