8/5 ヒナコが喜んで飛んできた
買い物から帰り、ドアの鍵をあけていた。
ヒナコの声がした。
ヒナちゃん、と呼んだら羽をパタパタしながら飛んできた。
うれしそうで、私もうれしくなった。
止まるかと思ったら、そのまま行ってしまった。
それから数日前、店の前で鳴いていたヒナコの言っていたことがわかった。
あの時、ヒナコはツバメが帰ると何度も何度も言っていたのだ。
それに答えた答えたもう1羽のヒナコ。
4羽のツバメがヒナコの少し向こうで見ていた。
ヒナコはスワちゃんにやきもちを焼いていたのだ。
そしてたぶんチーコたちも。
きっとチーコは夕方、会いに来るなと言ったのだ。
そして店の柱にかじりついて何かうったえたスワちゃんは
さよならを言ってくれたのだ。
幼い子もいるのに、スワちゃん、元気で旅してね。
私のこと、思い出してね。