そうそう。
チョコレート・ヒルからバイクタクシーに乗ったとき、
バイタクのお兄ちゃんに連れてってもらったところが、
バタフライ・ガーデンとかいう感じの名前のところ。
事前にバイタクのお兄ちゃんから話を聞いてるときには、
別にスキップしてもいいなー、なんて思っていたのですが。
いやー。
おもしろかった。
予想に反して。
ちょうちょって、こんなことをするのね!!!という
新しい発見と驚きに、好奇心が刺激されて。
入場料を払って、
(10ペソだったかなあ。20ペソだったかなあ。
いずれにしても、日本円で20円~40円という値段。)
中に入ると、すーっと、ガイドのお兄ちゃんが寄ってきて、
国籍を確認。
日本人だとわかると、写真に日本語解説のついた案内書のようなものをピックアップして、
中を案内してくれる。
最初に、蝶と蛾の標本のようなものを見せてくれた。
フィリピン最大級の蛾の標本は、
ベトナム人がスターフルーツの蛾と読んでいたものと同規模の
20センチ強の大きさ。
で、ね。
わたしは蝶と蛾の違いって、色と翅のたたみ方くらいしか認識してなかったんだけど、
触覚にも違いがあるんですって。
知ってました?みなさん。
蝶はしゅっと、ぴゅんと一本の緩やかかつ滑らかな曲線を描いた触覚。
蛾は、蝶的な触覚のものもいるけれども、
柘植櫛というか、コームというか、
そうそう、女性ならわかると思いますが、
まつ毛用のコームのような形状かつ大きさの触覚を持つそうで。
こーんなに違いがあるのに、フランスでは蝶と蛾を言語上は区別しない。
どちらも、papillon(パピヨン)。
フランスのみなさん、もうちょっと分けてもいいんじゃない?
なんて思いながら、標本を眺める。
黄金色に輝くさなぎや、保護色で葉っぱのようになるさなぎの
実物を見ながら、蝶が飛び交うゾーンへ。
そこでも、ガイドのお兄ちゃん、おもしろい蝶を見つけては、
解説をしてくれる。
「この蝶はね。捕まれると(日本語、変?)、“死んだふり”をする」
と言いながら、蝶を一匹捕まえて、掌に乗せてくれる。
すると。
本当に。
掌の上で微動だにしないんですよ。ちょうちょ。
ガイドのお兄ちゃんはうれしそうに日本語で、
「死んだふり。死んだふり。」 と繰り返す。
誰に教わったのかな。日本語。
と、いつもの好奇心を胸に抱きつつ、お兄ちゃんの話を聞く。
で、その「死んだふり」をしている蝶を、お手玉を宙に投げるように放つと、
パタパタと、再び舞い始める。
おもしろい。
ちょうちょ、おもしろい。
そのほか、がんばるオスの蝶を紹介してくれるガイドくん。
羽ばたくと翅が青く光るというオスくんや、
おしりから、バニラチョコレートの香りを漂わせているオスくん!
バニラチョコは、本当に、びっくりするくらい、リアルなというか、
人工的なというか、アロマキャンドルとかにありそうなチョコフレーバーの香り。
その直後から、わたしのお腹がぐーぐー言い始めたくらい。笑
おしりからバニラチョコという意外な組み合わせが、衝撃的に楽しい。
クジャクにしても、そうだけど、
この地球上に生きとし生けるものたちは、結構、男性ががんばってる。
人類ももっとがんばんなきゃ。
男も女も。
ね。
この、バタフライ・ガーデン(とかいう感じの名前のところ)。
バイクタクシーで連れてってもらったので、どこにあるのかも、
正式な名称も、なーーんにも分かりませんが、
蝶が嫌いじゃなければ、楽しめます。
ぜひ♪