1978年、夏・・・富士山。
僕たちは出会った。
広島から鈍行列車を乗り継いで、バイトにやって来た僕。
地元から、1週間遅れでバイトに来た君。
ふたりが恋に落ちるのに、時間はかからなかった。
バイトが終わってから、4日間 静岡で一緒に過ごした。
その後も君が広島に来ること、4回。
僕が静岡に行くこと、2回。
バイト代が続く限り、とにかく会いたかった。
だが、燃える恋ほど醒めるのは早い。
このままではお金が続かない。
現実に戻った僕がいた。
最後に会ったとき、僕は別れを決めていた。
その後、君はカセットテープにメッセージを吹き込んで送ってくれた。
そのテープを耳にするたび、心は切なくなった。
だけど、もう別れるほかはないじゃないか。
結局、春の訪れとともに僕は君に別れの手紙を送った。
君もそれを待っていた、、と、思う。
そして、君がつくったカセットテープは。。。
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