暮色の町~今月の短歌「塔」1月号 真中朋久選 2021-02-17 18:32:03 | 短歌 刺繍の手とめるあなたの耳をまね暮色の町にひぐらしを聴く一度目は盛りで二度目は薯蕷にて妻の打ちたる常陸秋そば豊かなる胸乳あらはに子に吸はせ畦に座しをり稲の香の中痛くもある左尻から足先に痺れ外来すすめられたり簡単に手術できると医師は言ふ頸椎脊椎・・・身震ひのする早お昼とりて来たりし診察の終へれば秋の大きな夕焼け