慈悲の光~上皇后・美智子様のお歌(2)
話し終えて以下のような挨拶をした。これで今年企画した全7回の会を終了。来年また喜んでいただける会を行いたいと思う。
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今を生きる私たちに世界は必ずしも穏やかな日々を保証してくれるものではありません。
今こうしている中でもミサイルに怯え寒さに震える人がいる。世界人口78億人のうちトイレのない生活を送っている人20億人,年間約30万人(一日800人以上)の5歳未満の子どもたちが汚れた水や不衛生によって命を落としている。地球温暖化による異常気象は,SF映画の氷に覆われた世界を現実のものにしようとしている。戦争,災害,子どもの貧困,憎しみや偏見や中傷・誹謗・・ 嘆くことはたくさんあり不安は募ります。
しかし,時には,私たちは何かわからないけれど,大きな光に包まれて生かされていると感じることも安心感を得るには必要だと思います。
一人では生きられない,誰かに助けられている,恩を感じているとは口にしますが,誰に助けられているのか,何に守られているのかを具体的に考えることは多くありません。忘れがちでもあります。実際に忘れています。
私たちは目に見えぬ大きな慈悲の力に包まれているのではないか,その力によって生かされているのではないか,そう考えることによって不安が安らぐこともあるのではないでしょうか。
私たちを包む慈悲の光の一つに美智子さまのお歌がある。
今日ご紹介したお歌の一つでも,これからの生活の中で思い出していただければ,今日お話しさせていただいた甲斐があります。
最後までお聞きいただいてありがとうございます。よいお年をお迎えください。
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