名作の数十年ぶりの続編。
ブレードランナー2049
これほど美しい続編があっただろうか。
雨が降り注ぐ夜の高層ビル街。
近未来を描いた作品は、結構こういうイメージです。
その元祖と言われているのがブレードランナー。
今作は、そこから30年後の舞台です。
前作観ているありきの感想・考察が以下のとおりです。
まず、映像・音楽が素晴らしい。
映像については、今更ブレードランナーかよ・・・という意見を払拭するかのような、美しく、幻想的でありながらも近未来感を上手に醸し出しています。
音楽も基本的には静かでありながらも、緊迫感を常に出し続けていて、凄く効果的でした。
肝心のシナリオについては、散文的に。
テーマとして、前作以上にアイデンティティに焦点が当てられています。
それは、敵味方双方どちらも。
自分は何者で、何のために造られたのか。
そして、何のために生きるのか。
ジョイはジョーのために。
ラヴは創造主のために。
ジョーは人らしくあるために。
それぞれ、葛藤がありながらも自分の出来うることを最大限に行うのです。
話の流れという点では、イノセンスを思い出しました。
自己とは、というテーマで捜査し、色々な証拠を追っていくと・・・。
懐かしさを覚える展開でした。
そして、ラストシーン。
ジョーは死んだのか。
多分、明かされることはないでしょう。
個人的には生きていてほしいですが、あの状況では。。
あのラストは前作との対比なのか、同じ意味なのか。
レプリカントであった自身が、人間らしい行動を取ったことで人間らしく死ねる・・・そういう安らかな表情だと解釈しました。
デッカードも結局人間なのか、レプリカントなのか最後まで謎なまま。
しかし、この作品は、あえて謎を謎のままにするのが上手いんですよねー。
特に消化不良感はありませんでした。
前作が難しくも凄くキレイな作品だったので、続編のハードルも高かったと思います。
が、前作リスペクト愛を感じる内容で、数十年ぶりの続編は本当に素晴らしい作品となりました。
私自身、どこか救われた気がして、本当に良かったです。
色々なサイトやコメントを観ても、少しずつ見解が違う、けれど、どれも素晴らしく、なるほどと思う。
本当に巧いですね。
★10
ブレードランナー2049
これほど美しい続編があっただろうか。
雨が降り注ぐ夜の高層ビル街。
近未来を描いた作品は、結構こういうイメージです。
その元祖と言われているのがブレードランナー。
今作は、そこから30年後の舞台です。
前作観ているありきの感想・考察が以下のとおりです。
まず、映像・音楽が素晴らしい。
映像については、今更ブレードランナーかよ・・・という意見を払拭するかのような、美しく、幻想的でありながらも近未来感を上手に醸し出しています。
音楽も基本的には静かでありながらも、緊迫感を常に出し続けていて、凄く効果的でした。
肝心のシナリオについては、散文的に。
テーマとして、前作以上にアイデンティティに焦点が当てられています。
それは、敵味方双方どちらも。
自分は何者で、何のために造られたのか。
そして、何のために生きるのか。
ジョイはジョーのために。
ラヴは創造主のために。
ジョーは人らしくあるために。
それぞれ、葛藤がありながらも自分の出来うることを最大限に行うのです。
話の流れという点では、イノセンスを思い出しました。
自己とは、というテーマで捜査し、色々な証拠を追っていくと・・・。
懐かしさを覚える展開でした。
そして、ラストシーン。
ジョーは死んだのか。
多分、明かされることはないでしょう。
個人的には生きていてほしいですが、あの状況では。。
あのラストは前作との対比なのか、同じ意味なのか。
レプリカントであった自身が、人間らしい行動を取ったことで人間らしく死ねる・・・そういう安らかな表情だと解釈しました。
デッカードも結局人間なのか、レプリカントなのか最後まで謎なまま。
しかし、この作品は、あえて謎を謎のままにするのが上手いんですよねー。
特に消化不良感はありませんでした。
前作が難しくも凄くキレイな作品だったので、続編のハードルも高かったと思います。
が、前作リスペクト愛を感じる内容で、数十年ぶりの続編は本当に素晴らしい作品となりました。
私自身、どこか救われた気がして、本当に良かったです。
色々なサイトやコメントを観ても、少しずつ見解が違う、けれど、どれも素晴らしく、なるほどと思う。
本当に巧いですね。
★10