子どもの食事マナー、どうしつけてますか?親が絶対守るべき4つの基本
そこで、わが子に対して親はどのように対処するべきか、4つの基本をまとめてみました。
1.「いただきます」「ごちそうさま」は基本中の基本!
食事の前には「いただきます」食べ終わったら「ごちそうさま」は、最低限のあいさつ。「そんなの当たり前」と思っていても、バタバタと忙しい毎日の中で、ついうやむやになってしまっていませんか?
「お肉や魚、野菜や果物にも命があり、その命をいただいて、元気になり大きくなっていくのよ。だから、いただきますと声に出してママと一緒に言おうね。ありがとう、という気持ちと一緒だよ」。ぜひ、このようにお子さんに伝えてみてください。小さい子どもにその意味は難しいですが、繰り返し言うことで自然と身につくものだと思います。
2.ママが気持ちの余裕を持って「ほどほどに」「気長に」教えて!
小さい子に「ほら、こぼさない」「じっと座って食べなさい」「食器を鳴らしておもちゃにしないで“」と言いたいことは山ほど…。しかしここで口うるさく注意すると子どもは食事するのがつまらなくなってしまいます。まずひとつだけ、してはいけないことを注意して子どもと約束をします。あとは目をつぶって我慢する。約束が守れたらたくさんほめてあげて、次の約束をします。そうやって少しずつ子どもの体に覚えさせていき、習慣づけるのがベストです。
ママがイライラしてストレスを感じると子どもは不安になってしまいます。「ほどほどに」そして「気長に」が一番です。
3.親がまず見本を示すことが肝心!
最低限のマナーを子どもに身につけさせたいと思っていても、周りにいる大人が正しいマナーを実践できていなければいけません。子どもは大人のすることを真似して成長します。子どもにとって一番身近な親が正しい見本を示してあげることが肝心。そのためにも、この機会に今一度ご自分のマナーを見直してみてはいかがでしょうか?
4.「孤食」と「個食」はしつけ面でもマイナス!
朝食の時間帯は、洗濯しながら朝食の支度、他の子どものお弁当作りと本当に忙しいです。特に働くママは自分の準備もしながらですから時間は無駄にできません。そうなると子どもだけで食べさせていないでしょうか。
「孤食」とはひとりで食べることを言います。食事のマナーをつけさせようと思うならできるだけ一緒に食べてあげたいもの。好き嫌いを注意してくれる人がそばにいないので、好きな物ばかり食べる傾向になり、栄養が偏るだけではなく、人とのコミュニケーションもうまくできなくなる可能性も出てきます。食べる相手がそばにいることが大切なのです。
一方の「個食」とは、自分の好きなものを好きなだけ食べることを言います。大皿におかずを盛って、それぞれが小皿で取り分ける食事スタイル…とても和やかでいい雰囲気だと思います。しかし子どもとっては栄養が偏り、好き嫌いが増すことになります。主食、汁もの、主菜、副菜を1人分小皿に取り分けてあげる方が、バランスのよい食べ方、三角食べ(ご飯と味噌汁とおかずを順序よく食べる)など正しいマナーにもつながるのです。
いかがでしょうか?忙しいとついおざなりに…ということも多々あると思いますが、幼児期のしつけは将来のその子のキャラクターを大きく左右します。ぜひ改めて、その大切さを考えたいですね。
文/中山みゆき
●PROFILE●冠婚葬祭アドバイザー。関西在住。「マナーの基本は“相手への思いやり”。相手に不快感を与えない、自分がされて嫌なことは相手にしないということが大事。“思いやり”の心を大切にした情報を皆さんに発信します!」
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