与党が勝利した参院選の結果を受け、民進党は総括論議をスタートさせた。1人区での議席増などを理由に野党共闘を評価する声が党内に拡大。執行部は「一定の効果を上げた」と継続の方向を打ち出す文書を来月まとめる方針だ。ただ、保守系には共産党との協力に不満が根強く、9月の代表選で巻き返しを狙う。
「3年前のどん底から一歩、二歩は土俵の真ん中の方に押し戻した。これを足掛かりに他の野党ともしっかり連携し頑張ってまいりたい」。民進党の枝野幸男幹事長は15日、東京都内で開かれた連合の会合で参院選について「善戦」を強調した。
32の1人区で野党側は3年前の2勝を大きく上回る11勝を挙げた。民進党は改選議席45から10以上減らしたものの、前回の17議席から大きく伸ばす32議席を獲得。接戦区で競り勝ったケースが目立ち、岡田克也代表は12日の党常任幹事会で「自民党は安倍晋三首相が回った10の重点区で1勝9敗」と胸を張った。ただ、共産党との選挙協力が奏功したのは明らかで、党幹部の1人は「共産票がなければ、うちは勝てない」と断言する。
共産党のおかげで何とか勝つことができたのに、どれだけ民進党の執行部はプライドが高いんだ!?…ってなことですな。