ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

町家のクリスマス

2018-12-14 | にぎわいの家・奈良関連
師走ももう半ば…。年末に向けて、クリスマスに忘年会、いろいろイベントも続きますね。
さて、奈良町にぎわいの家(登録有形文化財)では、毎年、クリスマスのしつらえをします。
町家の特徴は、何といっても、格子ですが、その格子に大きなリースを、毎年、スタッフが手作りします。
今年も華やかにできました!飾ると早速、「写真とっていいですか?」とお声が。奈良町の写真スポットになっています。
また、館内には、手作りのオーナメントで飾られたツリーを、通り庭に飾っています。写真の手前に見えるのは、大きなかまど。
当館ならではの風景です。
大正6年に建てられた当館。当時は「文化」という言葉が大流行だったとのこと。文化住宅、文化人形、文化鍋などなど…。
そんなハイカラな時代の中に、クリスマスはどんな感じだったのでしょう。
近鉄奈良駅すぐの、親愛幼稚園(重要文化財)はプロテスタントの幼稚園ですが、子どもが通った頃、クリスマスに向けての劇やお礼拝などを、この季節には懐かしく思い出します。当時、冬になったら子どもたちは、興福寺の境内でマラソン!していました…。こんなことがあり得るのも、奈良ならではですね。
皆様、どうぞ、奈良町にぎわいの家のクリスマスのしつらえ、お楽しみください。

 かなり大きいですよ!

 格子に緑が映えます。

 

 館内はこんな感じ。暑い夏を毎年乗り越えて、ツリーは元気に立ってくれています。




参加型朗読劇「おにはうちものがたり」稽古スタート!

2018-12-03 | 演劇
来年2月10日に公演の「おにはうちものがたり」の初顔合わせ、初読みしました。先月18日に、オーディションをしましたが、今年は二十代の若い女性の参加が多く、平均年令が下がり?!、若々しい舞台になりそうですが…。先のプログに戯曲の内容に触れましたが、今年世界遺産登録20年を迎える奈良町は元興寺の神、元興寺神(ガゴゼ)をモチーフに、一体、鬼って何?と問いかけるようなお芝居になっています。
新しい方たちとの読みは、とても楽しみです。まだ声が出ていない方、中身の言葉を探っている方…昨年の参加型公演「奈良町ファンタジー」のメンバーもいますから、やはり経験者と初めての方では、声の出し方も息の深さも違います。
ただ、全員で声をそろえた時、本当に気持ちがよくて、きっといいチームワークで進むだろうな、と嬉しくなりました。私も毎回も全力ですが、演出って、あの御大、蜷川幸雄さんのように、やはりどうしても大声出して、怒鳴ってなんぼ!みたいなところもあり、果たして体がついてくるかな?でございます。朗読劇、というと、動かずただ、読むだけのイメージですが、今回、なるべく若い方に動いてもらって、より演劇に近い朗読に仕上げる予定です。たった6回×2時間の稽古…。(いつものことですが…)出演者の皆さん、どうぞ「鬼」になって、元気に舞台に上がってください。
尚、出演者以外のスタッフワークも、今回参加型です。舞台美術は彫刻家のたかはしなつきさん、音響は松尾謙さん、浅利大起さんが指導して、
一般参加の方たちと、素材を制作したり、音を作ったりしています。こちらもとても楽しみ。既に、美術の方はワークショップを終えました。
舞台の全部が参加型は、かなり珍しいです。奈良では初めてかな?
というわけで、来年2/10日曜、ならまちセンター、2時からの開演、無料です。是非、ご予定ください。 



美術ワークショップの様子。