ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

小町座次回公演「コロナ姫」フライヤー完成

2020-12-19 | 小町座
来年、3月6日(土)奈良市ならまちセンター市民ホールでの公演「コロナ姫企画」。フライヤーできました。
第一部Zoomトーク ゲスト 渡辺えりさん(日本劇作家協会会長)→今年の演劇シーンの大変さと、だからこそ演劇の意味…。第一線で活躍されている演劇人、渡辺えりさんのオンライン生トーク!
第2部 コロナ姫 →目下、私に怒鳴られ?!必死に稽古中。中学一年生、大学生、アラフィフの小町座に、初の3名の男性陣!どうなるかしら…。 不思議な二つの世界と現実の少女の時間がどう交わるのか…。オリジナル曲、美術、衣装…ホールがどんな空間になるでしょう。マスクして、距離を意識しながらの稽古。春には皆様とお会いできますように。




小町座公演「コロナ姫」レポート①

2020-12-06 | 小町座
小町座、次の公演稽古を10月から始めています。「コロナ姫~冠を戴くように」(奈良市文化芸術活動臨時支援事業に採択)2021年3月6日(土)奈良市ならまちセンター市民ホールで公演します。こういう時期に、奈良市が文化予算を確保し、活躍の機会が減った文化活動をサポートする機会を設けたことは意義があると感じています。
さて、「コロナ」が私たちの中にもたらしたものは、病気であるということはもちろん、社会システムの問題や、人の距離感、精神や文化面の問題などなど、あまりに多岐に及びます。こういう大変な時には、新たな価値が生まれると言われますが、一方、経済的な指標で中々その価値が計れないもの…文化や芸術的なものは、難しい立場におかれます。一家庭人としては、それはやむを得ないことだと思う気持ちもある、けれども、こうした危機的な時に、私たちがどうあるべきかを問う思考力こそは、文化芸術の中にあると、強く感じています。そんな大げさな言い方をしなくても、「何かおきた時にどういう言葉が出て、どういう行動をとるか」ということでしょうか。そこには、これまで自分が見てきたもの、読んだもの、聞いたもの、感じたことが色濃く反映されます。見て、読んで、聞いたもの、美術、音楽、演劇、本…こう並べるだけで、もう既にこんなアナログの世界、終わってるんじゃないの?と聞こえてきそうなムードも、このコロナ下ではあります。けれども、こうした芸術が、長い年月で蓄えてきた力を、コロナの時代に手放してしまってよいのか?と思うのです。
ただ、こうしたことを考えるたびに、それじゃあ、関わっているものが、暮らしの中に、もっと当たり前のように、文化芸術がある環境を作ってきたかと言われると、私自身まだまだ、と思います。本当に難しい。実際に活動していて思うのは、「10歳の壁」です。小学校では二分の一成人式を、私の息子もしましたが、高学年になり、塾に行き、放課後遊ぶ時間がなくなってしまう現況で、既に子どもたちは、大人時間のモードに入ってしまい、このリズムが当たり前となります。遊ぶ中で見るもの…そこに何気に絵や音楽や台詞があればなぁと思いますが、何せ、10年でその時間が終わってしまうとしたら…。小町座の地元小学校の放課後教室は、低学年が多く、やはり10歳未満の集まりといえます。けれどまあ、何とも面白い。あの全身から物をつかむ感覚というのは、あの時期ならではでしょう。「耳の力」というものを、子育てをしながら感じてきました。文化芸術に参加する時「表現すること」ばかり言われますが、実はそちらでなく受け取る「耳」、聞く力の方が、中身を育てると確信しています。
なんだかレポートと言いながら違う方向にそれました。「コロナ姫」は、「コロナ」と耳にした時から、すぐに私の中に生まれました。私の戯曲デビューは「りんご姫」でした。続く姫シリーズ?!が「コロナ姫」。全く違う二つの世界の物語です。ようやく全てのキャストが揃い、通して読みました。アラフィフのお姫様劇!というだけで、「うそー?」となりますが、いえいえ、それがお姫様に見えるので、そこが小町座メンバーの不思議なところです。また今回、客演で男性3人参加も始めてのこと。一体、どうなるでしょう。撮影には大学生も参加してくれます。アラフィフたちが必死に「コロナ姫」と格闘する姿を、若い世代はどのように見てくれるのでしょうか。
最後になりましたが、「コロナ姫」上演の前に、なんとトーク企画があり…あの、劇作、演出、女優、日本劇作家協会会長と八面六臂の大活躍!の渡辺えり様と、Zoomトークをさせていただきます。もうこちらは、えり様にお任せして…。コロナ姫、作っていきます。よろしくお付き合いください。



今年のクリスマス・リース

2020-12-01 | にぎわいの家・奈良関連
今年も、奈良町にぎわいの家の格子に恒例の大きなリースを飾りました。かなりの大きさで目をひきます。以下、にぎわいの家のスタッフによるフェイスブックより。

今年もにぎわいの家の格子にリースを飾りました。毎年、にぎわいの家では、スタッフの手作りによるリースを制作しています。緑の葉もスタッフが近くの里山からとってきたものを使いました。白いお花はスタッフが毛糸で編んでくれたものです。
昨日このリースを格子につける作業をスタッフがしていたら、「こんな暗い、先の見えないことばかり続いて、道を歩いただけでこんな華やかなものをみれる事ができて少し上むけるわ、ありがたいな」と言われたそうです。とても嬉しい言葉でした。
リースの輪には、「永遠」という意味があり、はじめも終わりもなく「生命や幸福がいつまでも続くように」という願いが込められているそうです。カラフルなリースが、冬枯れの世間を元気に色づけてくれているようですね!