7月22日、ならまちセンターでのホール公演、6月は本日、最後の稽古です。第2部の稽古をしました。今回、第2部には、芝居の骨格に、歌人、前登志夫先生の歌を使わせていただいています。
「たましひは尾にこもるかな草靡(なび)く青草原に夕日しづめる」
が核となる歌です。この歌を、写真家で元お笑い芸人のピン前川さんが声にします。
宮中の歌会始めの披講など、年に一度テレビで聞きながら、長く母音を残す読みに「へえ」と思ったりしますが、舞台でとなると、こうした古風な読みともまた違います。今回、時代ごとの母親の一人芝居のため、歌を父の視点におきました。父は登場しないけれど、「歌」で母を見つめる、そんな構造です。この構造がいかされるような演出に、果たしてなっているのかどうか…。いろいろ考えます。
その「父」ですが、生身の父でない、時間を超越した、人というより時間の象徴が「父」なので、表現が難しい。ピン前川さんはとてもいい声をしていますが、こういった舞台は初めて。歌の中味にも心を寄せなければならない、かといって、心を寄せすぎると「人」になるのでそれではダメ。時間を超越した「歴史」の証言者としての「父」の声って、どんなでしょうね。「わたくしをなくし、まっさらによむ」…こんな読みを聞いてみたい…。ピン前川さん、頑張ってください。
さて、第2部の芝居は、一人芝居。今回、効果音も多用しますが、この効果音とのタイミングをあわせるのが中々、難しい。鳥の声、羽ばたきにどう反応するか、目に見えない人が走ってきてそれを阻止するのに、どうしたら大きく見せられるか…。小町座の面々、音を聞きながらの繰り返し稽古になることでしょう。来週はホールにたてるので、どうなりますか…。
皆様には、まだまだ、チケットございますので、どうぞおいで下さいませ!
「たましひは尾にこもるかな草靡(なび)く青草原に夕日しづめる」
が核となる歌です。この歌を、写真家で元お笑い芸人のピン前川さんが声にします。
宮中の歌会始めの披講など、年に一度テレビで聞きながら、長く母音を残す読みに「へえ」と思ったりしますが、舞台でとなると、こうした古風な読みともまた違います。今回、時代ごとの母親の一人芝居のため、歌を父の視点におきました。父は登場しないけれど、「歌」で母を見つめる、そんな構造です。この構造がいかされるような演出に、果たしてなっているのかどうか…。いろいろ考えます。
その「父」ですが、生身の父でない、時間を超越した、人というより時間の象徴が「父」なので、表現が難しい。ピン前川さんはとてもいい声をしていますが、こういった舞台は初めて。歌の中味にも心を寄せなければならない、かといって、心を寄せすぎると「人」になるのでそれではダメ。時間を超越した「歴史」の証言者としての「父」の声って、どんなでしょうね。「わたくしをなくし、まっさらによむ」…こんな読みを聞いてみたい…。ピン前川さん、頑張ってください。
さて、第2部の芝居は、一人芝居。今回、効果音も多用しますが、この効果音とのタイミングをあわせるのが中々、難しい。鳥の声、羽ばたきにどう反応するか、目に見えない人が走ってきてそれを阻止するのに、どうしたら大きく見せられるか…。小町座の面々、音を聞きながらの繰り返し稽古になることでしょう。来週はホールにたてるので、どうなりますか…。
皆様には、まだまだ、チケットございますので、どうぞおいで下さいませ!