うみにおふねをうかばせて

四十路 田舎嫁 あれやこれや。

ネイキッド

2020-06-07 13:44:00 | 日記
誰かいいひといないかなぁぁ?
職場の倉庫で叫ぶアラサー同僚。

なんかさぁ なんかこうさぁ
夢中になるような感じのさぁ

荷物の紐をハサミでバチンバチンと
勢いよくぶった斬りながら
思いをぶちまけるボブカットの同僚。

これは欲求不満気味なんだな
感情が溢れ出して困っているんだな
そう察知したアラフォーの私は
それを汲んでやるべく請け負った。

ボブちゃんはどんな人が好みなの?

その時の私は酷いもんだけれど
ボブちゃん自身には全く興味はない。
ボブちゃんの仕事ぶりにはひどく
関心はあるけれど、それ以外は興味はない。
今だって質問はするけれど、
これはコミュ力がなせる技で無意識。
そこに魂はゼロパーセントなんだ。
(人に関心が無くなる傾向が年々増加している)

ボブちゃんは。好みというよりか、
「じゃない」方を列挙していく。
例えば、デブは嫌とか毛深いのは嫌とか。
あまりに喜々として挙げていくので、

じゃなくて。好みだってば。
と制する。更に続けた。
今まで本気で好きになった人って
どんな人だったの?

ボブちゃんは、思いを巡らせた
なんとも魅力的な表情をした。
これでよい。なんというか私が。
今、ボブちゃんに興味が湧いた。

私。昔はおしゃべりな方だったと思う。
でも最近、集っていても黙っていることが
多い気がする。興味が湧かないのだ。
人は歳をとるとそうなっていくのだろうか。

どんな人かっていうと。。
うーん。うまく言えない。。

ボブちゃん、考えこむ。
手のひらを口にあてた。
うん。好き。それ。可愛い。

言っちゃえ 言っちゃえ
のびのびと思いつくまま言っちゃえ。

私は仕分け作業中のウィスキーを
高々にあげてボブちゃんを促した。