日頃から
何かと突っかかってくる同僚がいる。
(少し年上)
受け取る私の感触としては、
彼女は私の事が気に入らないのだろうな
と思ってはいる。
(年下の私の方が歴が長い為に何かと
目の上のタンコブな状態のようだから)
嫌いならそれで話しかけてこなければ
いいのに。よせばいいのに、
どうして敢えて話しかけてくるのか。
私は訳がわからない。
挑んでくるあなたは戦士なのですか?
それともこれは
一風変わった愛情表現なのですか?
問いたいところだけど、そんな油、
どっぷりと疲れそうだから言わない。
ああ、それとも
そういう話し方しか出来ない人なのか。
まあその両方だと思うとすごくしっくりくる。
店舗倉庫での雑談タイム。
私は若い娘スタッフと、異国な国の
夢の世界の住人についての話題に
花を咲かせていた。
(彼女は最近知った大人気グループに
興味津々なご様子。)
彼女は、
そのグループの事を熱心に伝え、
一緒に沼に浸りましょうと勧誘し、
私は、
いやいやその程度のプレゼンじゃ
私の心はなびかねぇよ?笑という
一連の遊びに興じていた。
そこに通りかかった例の彼女。
ふふんと笑ってみせてから、
会話に入り混んできた。
そうして、まったくいつも通りの
突っかかる話し方で切りかかってきた。
今回は強烈だったと思う。
なんだか爆弾すぎて衝撃波だけが残り
内容をあまり覚えていないくらい笑
私は愛想程度の苦笑いをした。
でも隣にいた
若いスタッフの傷ついた顔を見たとき、
私の頭が沸騰した。気持ちはすっかり
「私の娘になにしてくれてんの!」である。
そして嗚呼。よせばいいのに
有り余る母性本能が災いして
避けていたリングに片足突っ込んだ。
いやぁ、
ハマればめちゃくちゃ楽しいのに
〇〇さんとこの話が出来ないなんて
めちゃくちゃ残念。
と、私。したら彼女が、
いやー無理。無理。無理。
あんな細くて白くて女みたいな集団、
好きになるなんて。
顔もみーんな整形顔じゃん。みんな一緒。
と答えたから、
(これは彼女の個人的感想でかつ、
そんな話し方しか出来ない方だということで
ご容赦ください)
いやー、マジで、
〇〇さんが思ったことを咀嚼せずに
話しだすことがめちゃくちゃ残念。
と、マスクの下の私の口が勝手に動いた。
私は何を言ってるのだ?馬鹿か?と思った。
その中途半端な返しのせいで
場に微妙な空気が流れた。(ような気がする)
恥ずかしいわ。私は喧嘩のやり方を知らない。
我に返った私は、
さてさて仕事に戻ろうかね。
手押しカートを押して退場する。
〇〇さんの
咀嚼ってなにー?という言葉を背に。
またイラっとする。
いい年して咀嚼もシラねぇのかよ。
後で辞書を開けよ。ついでに
空気を読むという言葉も検索しておけよ
的なことが頭によぎったのだが、
唇を噛んで留まった。私。負けである。
戦意喪失してしまっている。
中途半端なおかげで、
彼女はその後もお変わりなく過ごし、
中途半端なおかげで、
私は消化不良のまま過ごした。
一緒にいた娘スタッフは、
うみさんが喧嘩おっ始めるかと思いました。
耐えてましたね。ありがとうございます。
←何がありがとうございますなんだ?
私には訳がわからない。
消化不良だったので、こうして記している。
文字におこすと中途半端ぶりか鮮やかで
私はがっかりする。
いい年して、
私は喧嘩の仕方を知らない。
いや、いい年して
異論反論オブジェクションが出来ない。
こうして記すだけの、
ただのチキン野郎なのである。