物にはそれぞれの色があります。
色は暖かい、冷たい、エネルギッシュ、リラックス、開放的、閉鎖的、奇抜、無難、清潔感、高級感、などさまざまな印象を持っています。
人それぞれの趣味趣向でも大きく異なってくる要素です。
また、物には塗料によって自由に色を付けることができます。
←日本塗料工業会発行の色見本帳
ですが、私は色は塗装でつけるのではなく、
できるだけその素材の色を生かして建築を作りたいと考えています。
木は木の色、石は石の色、土は土の色、鉄は鉄の色、コンクリートはコンクリートの色、それぞれの特色を生かしていきたいです。
外観では、植栽が映えるような色を選定すると外構と一体感が生まれます。
内観では、極力色は抑えめにすることを考えています。
建築は竣工した時点が完成ではなく、生活が始まる出発点です。
そこで生活する方が、絵を飾ったり、花を活けたり、好きなものを並べたりすることで、
初めて建築が機能するものだと思います。
色を抑えることもかなり意識して行わなければ統一感の無いものになってしまいます。
建物全体がキャンバスになるようなものを作っていきたいと思います。
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横浜の設計事務所
【コア建築設計工房】 井下
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