たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

旅立ちの日に

2012年03月04日 | 音楽

初演 合唱曲「旅立ちの日に」  作詞:小嶋登さん 作曲:高橋浩美さん

昨日卒業式の歌を紹介しました。今日のテーマも卒業式の歌です。
昨年の正月過ぎ、いつものようにコタツの上にノートパソコンを置いて、ネットニュースを見ていたら「旅立ちの日に」の作詞者小嶋登さん死去と出ていました。

この歌も知らず小嶋登さんという方も知らないので読んでいたら、卒業式の「蛍の光」や「仰げば尊し」より、最近はこの歌の方が人気がある卒業式ソングの作詞者と分った。

1991年頃埼玉県秩父市の影森中学校校長であった小嶋先生は、当時この学校が荒れていて「歌声の響く学校」を目指して3年間、音楽教師の坂本浩美(現:高橋)先生と奮闘された。卒業式間近のある日、坂本先生が卒業式に歌える歌を作りたいと、校長に作詞をお願いされた。そのセンスは無いと辞退されたそうですが、翌朝坂本先生の机の上に一曲の歌詞が置いてあったそうです。
その歌詞が素晴らしかったので、坂本先生は余暇に音楽室のピアノに向かい、たった15分で作曲したそうです。卒業式でこの歌を先生達が送別歌として歌おう、ということになって職員一同が密かに練習し、晴れの卒業式で歌われた。
その貴重なビデオがYou Tubeの冒頭の動画です。先頭の校長のほとんど独唱だとコメントされています。
たった一回切りのはずだった歌が、そのうち生徒が歌うようになり、また周辺の学校も歌うようになり、全国へ広がっていったそうです。小嶋先生もこの月退職されました。

昨年の訃報の記事にはその後小嶋校長は、坂本先生に「えらいことになったなぁ」と、感慨を述べられたと報じていた。秩父市の3月の防災無線の時報チャイムにも鳴らされているとか。
You Tube(若い人はヨウツベというよ)の動画で多くの学校の合唱が聞けた。ウンなるほどいい曲で歌詞もいい。何度も聞くうちにすっかり覚えてしまった。
そこでわが三孫娘の下と中に歌えるかと試したら、勿論ということで三人でハモッた。

♪♪ 白い光の中に 山並は萌えて 遥かな空の果てまでも 君は飛び立つ・・・♪♪ 

ある日、いつも行くゴルフ練習場の受付の経営者の若奥さんに、「旅立ちの日に、知ってる」と聞くと、『歌えませんけど知っています。学校では蛍の光も歌いますが「旅立ちの日に」も歌いますよ』ということだった。
この練習場の小6のお嬢さんもこの3月卒業です。この子がまだヨチヨチの前、亡くなった経営者即ちお舅さんが抱っこして練習場へ来ておられた。
我が家の末孫も同い年、28日には卒業式です。ヨウツベには各学校の合唱が溢れています、
どうぞお聞き下さい。ブログ開設3ヶ月経過、多くのご訪問感謝します。

旅立ちの日に