たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

定期検診 CTスキャン

2012年03月16日 | 日記

地元医療の中核 岐阜県総合医療センター

ここは元岐阜県立病院といいました。今でも略称は県病院です。愛知県の患者も結構利用される。8~9年前に改築にかかり昨年ようやく全ての工事が終了し駐車場も広く有料制になり、車でいつ行っても駐車できるようになり大変便利になりました。
家から5~6kmの距離にこういう立派な総合病院があるのは大変ありがたいことです。

この病院が私のお世話になるホームホスピタルです。
1、平成17年10月 両下肢静脈瘤抜去術
ここで手術を開業医から紹介状を書いてもらい行ったら、工事が始まって旧病院は汚く、車も置けず、勝手に岐阜大学付属病院へ行き診断を受けました。ただ、診断と手術前の各検査は大学病院でしたが、実際の手術は主治医が兼務していた近くの私立病院で執刀でした。大学病院では何時になるか手術が遅れてしまうとの理由です。 
2、平成19.9膀胱がん手術 内視鏡術
3、平成20.5膀胱がん手術 内視鏡術(再発:結果は良性)
4、平成21.3大腸がん手術 外科手術
5、平成22.5肺がん手術    外科手術
と、2~5までをこの病院で毎年手術でした。この3階にある中央手術室はお馴染みです。入り口はステンレスの大きい1間ほどの扉で、ナースさんが壁に穿った穴に足を突っ込みペダルを踏み開けるシステムです。何度経験してもあの瞬間は嫌ですね。

昨日はここで、大腸がんのサーベイランス(経過観察)のひとつ、
[検査名 胸腹骨盤読 単純+造影 ルーチン] いわゆるCTスキャンの撮影でした。半年に一回受けています。肺は何も受けていません。大腸で代行です。

先ず最初に腕に静脈注射の針を刺して、造影剤を入れる前処置をして貰います。腕の静脈が浮いていない体形なので、針刺しにいつも苦労をかけます。

いつだったか、胸の術後に肺のDrが必要な何かの写真を追加すると言われ、CT検査室へ行った際オーダーが来ているかと聞いただけで、検査技師のご機嫌を損ねて、何を勘違いされたかCTのDrや、担当看護婦に邪険にされて、注射も前処置で針を刺さず、CTのベッド上で「どこがいい」と適当に扱われ、ムカついて黙っていたら、適当に刺されて血が止らないやら、痛いやらの惨々でした。

終わって「CTを撮ると全て分るな」とつぶやいたら、中年看護婦が「未だ、文句があるの・・」と、惨々でした。病院関係者に是非ここは読んでほしい。何故あの程度の質問にああも叱られたのか今でも理解できない。患者は弱い立場なのだ。廊下には「暴言は許しません」とあっちこっちに貼ってあるが、医療者も暴言は謹んでほしい。

今回の看護婦は良心的でした。CTを受けるには事前に文書で、検査4時間前に絶食、2時間前に絶水の指示や他の注意事項を貰っているが、この確認から入っていきました。
こういう応対がキチンとされるか、おざなりかを患者はしっかり見て判断し、医療というサービスを評価しなければいけません。基本がおろそかな病院は忌避すべきです。

「妻を看取る日」の著者 がんセンター名誉総長 垣添忠生氏 は研修医の東大助手でありながら、これからの泌尿器科のDrは前立腺がんの手術くらいできなければ、という自己啓発で東大出の兄弟がやっていて評価の高い私立病院での外科手術の研修を受けた体験を書いています。
このとき、検査薬でアナフィラキシー・ショック(薬物過敏症)で老人を死なせてしまった。病院は医療事故として届けてあって、ある日予想もしない検察の聴取を受けます。応急措置で使った薬剤が適切であったかが問われ、後で不起訴が通知されたのですが、事の重大性を認識されます。それから氏はカルテは丁寧に漏れなく適切に書き残す習慣にしたそうです。こういう良医に恵まれたいですね。
今回はアナフィラキシー・ショックにも看護士は気遣っていることが言葉の節々で分りました。後でよく水を飲めとか、気分が悪くなれば即刻病院へなどと言われました。ハイ一丁上がりの病院は駄目です。

医療費は再診料700円+画像診断5,200円+薬剤24,270円=30,200円の1割負担でした。造影剤が高いですね。検査結果は来週主治医の診察です。

付録) 母の容態は変り無く、時にチャンとした意識・言語を示すらしい。3月末退院で在宅看護がほぼ決まりとか。訪問看護を日に何回か頼むことになります。
病気では無いが寝返りも打てず・身体・言語・意識・嚥下・排泄等々適わずの超高齢者を家庭看護する大変さは筆舌に尽し難い。
若嫁さんが面倒見ると言ってくれるし、兄も仕方あるまいとのことだ。