文化の日、文化勲章の受賞者は今朝の新聞に報道されていないので、今年はいないのか?と思ってネット検索した。
朝日新聞を取っているが、朝刊には掲載しなかった。
ネットで見ると5人の受賞者を10月24日政府が発表していた。新聞は夕刊に載せたのかもしれない。
夕刊は取っていないので、過日夕刊を廃止した地元紙に替えようかと真剣に思案している。
朝日は政治批判の記事は多いが、どうでもいい特集やコラムが多すぎて、好きになれない面もある。
ノーベル賞受賞者は文化勲章が贈られるのが慣例だが、カズオ・イシグロ氏は選ばれなかった。
その理由を文科省はノーコメントとしている。(毎日新聞) 政府はいい加減過ぎる。
NHKがその理由をネットに載せていた。ノーベル財団はカズオ・イシグロ氏は日本人として発表したとある。
ノーベル財団は国籍ではなく、出生地に基づいて受賞者のリストを掲載しているのだそうだ。
ところで読み進めているイシグロ作品「日の名残り」(ひのなごり)は、いい作品だ。
主人公スティーブンスは執事である。ダーリントン卿に仕えている。主人がアメリカへ一時帰国する間に、車も提供するし、ガソリン代も持ってやるから、骨休みに旅行でもと勧める。スティーブンスは1週間旅行する間、失われつつある伝統的英国を回顧して、哀れ深く泣くのである。
丁寧で優しい文体で語りつづけ、丸谷才一氏の解説後半は難しいが、訳者・”土屋政雄の翻訳は見事なもの”と、誉めている。訳者あとがきも良かった。
巻頭の扉に「ミセス・リアノ・マーシャルの想い出に」とある、どういう間柄だろうか?