某ちゃんノート

わざわざ電話するほどじゃないしなぁ・・・
メールすることもないよなぁ・・・
でもちょっと思った、ふと思ったこと

ゴリラの森、言葉の海

2022-01-17 | 読書メモ
山極寿一 × 山本洋子
ゴリラたちの行動や習性
ゴリラの話が始まります
ゴリラのプロと言葉のプロ
お二人の対談で興味深い話が出てきます
そして
人間の生活や思考に繋がります
森を出なかったゴリラ
森を出だ人間
言葉を持たないゴリラ
言葉を使うようになった人間
それ以外にもいろいろな変化があり
それらは進化の違いを生み
問題も作る
とても興味深い
そして
どんどん広がり
話が膨らみます
ゴリラは言葉を使わないので
意思や気持ちを伝えるのに
相手の目を覗き込む
人間では赤ちゃんの目を覗き込むくらい
覗き込むなんて失礼かも
喧嘩売っていると思うかも
人の目を見て話しましょう
と言われて育ったけど
今では鼻の辺りを見て話しましょう
面接の受け方に書いてあるよな
人付き合いの変化だ
喧嘩を始めた2匹のゴリラ
メンツだけで喧嘩するふりで始めるような喧嘩だ
本気じゃないさ
分かっちゃいるんだけど…
ほかのゴリラが仲裁する
江戸っ子の喧嘩みたいな
コントのような
思ってしまった
あっ
だからかな?
最近
江戸が舞台の捕物や菓子屋の小説などを
好んで読んでたな
みんな知っているけれど、知らないふりして
合わせてあげる
「人情」というと
感情的なような
論理的ではないように見えるけれど
誰も嫌な思いをしないように
優越を決めずにおさめる
何か余裕があるように感じる
そういうのが健全に感じられるからかな
疲れてんのかな?
こころ





謎解きは続く、名古屋めしがある限り

2022-01-03 | 読書メモ
名古屋めし×ミステリー
癖になるなぁ
何でかな?
『名古屋駅西 喫茶店ユトリロ〜龍くんは美味しく食べる〜』
なんと!
龍くんはとても美味しそうに食べるということで
Web配信の雑誌で「名古屋めし再発見」のモデルになりました‼︎
良いな〜
楽しそうやなぁ〜
今回のメニューは
きしめん、雑煮、おこしもん、生せんべい、ひつまぶし
おお〜最近食べ損ねた、ひつまぶし登場やん
そして
どれも食べたことはないかな。。。
きしめんは食べる
スーパーできしめんの麺を買って
普通に我が家のうどんにする
それを名古屋のきしめんを食べたことがある
とは言っても良いものか⁈
なのだ
ひつまぶしは家庭でもつくるのかな?
という疑問はあるけれど
今回のメニューの面々は
家庭ごとに
または個人的に   
好みや拘り、思い出や思い入れがありそう
そこに関わるということは
他人の内面に触れるということで
心に踏み込むこと
龍くんといえば
とても誠実
正直なところもあるけれど
正直バカではない
何でもかんでも喋って、人を傷つけるようなアホではないし
年齢相応な
性格相応な
迷いや悩みがある
私にも覚えがある
同学年や大学の人だけでなく
いろいろな世代の人と出会い
触れあう中で
多くのヒントや大切な言葉
人との出会いや縁で
ちょっとはマシな大人に育った気がする
いつもの喫茶店
ひとりで居られるけど、ひとりぼっちじゃない
身内じゃなく、他人の中で
自分を解放できる居場所って
とてもとても大切だったな
喫茶店って
チェーン店やなくて
地元の人がやっているのが
ええもんやねんな
思い出す



謎解きは名古屋めしと共に

2021-12-26 | 読書メモ
名古屋に行ったところだったからかな
太田忠司・著
『名古屋駅西 喫茶店ユトリロ』
を見つけて、興味深々で本を手にした
名古屋めし×ミステリー
出て来る、出て来る
鶏手羽唐揚げ、カレーうどん、エビフライ、寿がきやラーメン、鬼饅頭、味噌おでん
お気に入りの風来坊や
先日食べたエビフライサンドのコンパルも
名前が出てきて
思わずニンマリだ
こうやって並べてみると
味噌おでん以外は
どこにでもあるようなもので
名古屋じゃなければ、というものではない
それが名古屋めしになるのは
愛と自己主張
ソウルの強さかな
名古屋は他所から来た人からすると
とっつきにくい
という言葉も出て来る
名古屋に転勤した人が
新参者と元々の住民では水道料金が違う
その昔聞いたけど
ホントかな?
今もそうなのかな?
とはいえ
ミステリーはお節介から始まる
いつも来る客が来ないとか
何だかいつもと違うとか
変だなとか
気がつく
そして
気になって
何とかしたいと思う
それは人の内側に踏み込むことで
人間関係がないとできない
覚悟も必要
そうだなぁ
東京でさらっと生活するようになって
結構長くなって
忘れてたな
都会は踏み込まない
関わらない
何なら挨拶もしない
そういう側面もある
けれど誰でも潜り込める
楽と言えば楽
誰と繋がらなくても
何となく住める
でも東京から名古屋に移り住んだ人は
とっつきにくい、冷たいと感じる
そんな所にソウルフードが絡んでくる
共通の思い、共感、分かち合い
心を少し開く
寄り添う
そんな謎解きが温かい


あきない世傳 金と銀 1~4

2017-08-23 | 読書メモ


「みおつくし」シリーズの著者、髙田 郁の新シリーズ
今回は商いの話だ
物が売れない時代に
いかに物を売るか
売ってよし
買ってよし
商人の良識と心意気
そんな中で
少女が葛藤と活躍する
時代小説なのだ
「みおつくし」もそうだったが
決して恵まれない環境にありながら
持って生まれた性格とか性質ひとつで成長していく
女の子の話なのだ
お金や身分があっても
女が表に出て
自立できるような世ではない
その上
不幸が重なり
口減らし的に働きに出される少女
鍋の底を洗うしか
下働き以外に
生きる道はない
そして
それは変わることはない
そんな時代と境遇の中
才を生かすわけだ
持って生まれたセンスみたいなものだ
それは
性格と性質からなるものだろう
読んでいると
そう思う
日々、一生懸命に働き
でも流されるわけではなく
疑問を持ったり
興味を持ったり
周囲から学んだり
ひとつひとつ積み重ねるように生きている
だから
簡単に才能があると言いたくない
そんな気になる
そんなところが魅力でもあるなぁ
そうした生きる術
問題
悩み
充実感
現代の女性たちにも通じる
だろう
百貨店勤めをしていた身なので
面白く感じるしな
しかも西宮、武庫川、大坂
関西人には馴染みのある地名も嬉しい
4巻終わったが
まだ完結していない
次巻
早く読みたいなり


アマンダの恋のお料理ノート

2017-08-06 | 読書メモ


久しぶりに読書なり
せっかくリーディンググラス

老眼鏡さな
を作ったわけなのに
缶詰や調味料の材料やインスタント食品の作り方
小さい文字を読むくらいにしか使ってないのもな。。。

反省したわで
その気になって購入した本をひとつ読みましたぜ!

『アマンダの恋のお料理ノート』
アマンダ・ヘッサー 著
渡辺葉 訳

フードライター
食の専門家、アマンダが
食に関わる出来事で
食を通しての人間関係を見つめて
好きなこと
嫌いなこと
感じたこと
思うところを書き留めた日記
エッセイなのだ

食通にありがちな
独身貴族にありがちな
こだわりの強さ
自分の価値観で築き上げられた世界
最初
鼻につくのだけど
アマンダは繊細なだけじゃなくて
とても心豊かだ
恋人との出会いや
彼との価値観の違い
友人たちとの交流
親族関係
ひとつひとつに
戸惑ったり
感情的になったり
気付きがあったり
寄り添ったり
一緒に食事することで分かること
作る人の在り方を感じ取り
喜びを得たり
分かち合ったり
本当に自分が望むことに気付いたり
成長というか
すてきな女性になっていくのだ
食べたい&作ってみたいレシピも載っている!
だけど
レシピはあくまでもヒント
ガイド

たとえその通りに美味しく作れても
自分らしさは欠ける
自分の味にはなっていない
何度も試行錯誤して深めていくうちに
自分と自分の身近な人たちの口に合うように
味が深まっていくわけで
そこには作る人の感覚や好み
美学というか生き方
物事に対しての向き合い方
その人の個性
自己表現が色濃くなってくる
その人の定番
それは
そういうものが詰まっているんだ
そういえば
お料理の先生
料理研究家が
同じようなことを言ってたなあ〜
レシピを開発して
美味しいものを作れても
何度も作ることはなくて
深めていけないって
一番深めていけるのはおせち料理だって
そんな定番でおもてなしすることが
人との絆を強くしていく
本のタイトルからは想像していなかったなり
やはり
食いしん坊は素敵だ!

翻訳の渡辺葉の『樹のあるところに、住みたくなったから...』
以前読んだなあ
思いや気持ちのように
ふわふわしていて
すぐに消えてしまうような
捉えにくい
掴みにくいものを表現するのが上手いな
と思う
その分
タイトルの付け方にも
良さ
らしさを
発揮してほしいな

思ってしまった。。。

台湾に生きている「日本」

2016-08-04 | 読書メモ
『台湾に生きている「日本」』
片倉佳史



台北の「台湾的店」という本屋のご主人に会って
少しばかし話をしたこと
台北の空気を吸って感じたこと
何ていうかな。。。
とても惹かれるものがあったのだよ
食べ物だけではないのさ
てへへへ。。。
ぎっくり腰になって動けないとなると
借りてきた本を読んでおこうと
腹も座る
ご飯も作らなくて
ネット検索でオリジン弁当の惣菜メニューを見ては
買って来てくれ〜

同居人に注文する
案外優雅な生活かも知れぬ
少し「劇的に軽くなるストレッチ」をしたので
静々と歩けるようにはなったしな

そんなことはどうでも良いわけだが。。。
そう
この本の著者が台湾に惹かれたのは
やはり
この地に漂う空気だ
って言うんだよ
何かあるんだよ
台湾に留学経験のある友人と
先日話したんだが
台湾には何でもあるような気がするんだ
友人は「健全な空気」と言ってたかな
観光客はそんなに嫌な思いはしない
通り過ぎる人には甘いものだろ
生活するとなると
急に競争相手になったり
自分の生活を邪魔しないかどうか
値踏みする対象となるわけで
嫌な思いや惨めな思いもする
それがリアルな生活というもので
生きているってことだし
だからこそ自分というものが見えてくるものだ
生活すれば
いろいろなことがあり
いろいろな感情が芽生える
嬉しいこと、恥ずかしいこと、怒り、悲しみ、温かい思い、優しい気持ち、妬み
友情、お節介、応援、共有、分かち合い・・・
全てが揃っているような気がするんだ
今の日本
どこかに偏っているような
いつも何か肝心なものが足りないような
不健康な感情が漂っていて
バランスが取れていないように思うからね
台湾にはその昔
原住民と言えるのはほんの少しで
ポリネシア辺りから渡って来た部族やその他多様な部族がいて
お互いに共通な言語がなかったようで
そこから
オランダ、スペイン、明(?)、清、日本、中華民国

統治者が変わり続けた
その時代をしたたかに生き抜いている
いろいろな部族の違いはあっても
台湾のアイデンティティを求めて生き抜いている
自我を密かに、固く胸にしまい込んで
強く生き抜いている
自らの意思で政権を選んだのは1996年
ほんの20年前
自分たちへの興味や期待があるんだ
なので
歴史研究や文化財の保護、保存に力を入れ
過度の感情を抜いて
冷静に歴史を見つめようとしている
自分たちのために
大人やなぁと思う
そして
台湾に生きている「日本」
台湾に溶け込んだ日本
台湾に守られている日本
を知ると
日本人とは何かが少し見えてくる
台湾を日本国と思い
良くしようと思いを込めて生き抜いた人々
台湾の人たちと日本から行った人たち問わず
差別や格差はあっても
共に生きたという歴史
そこから学ぶこと
そこに見えること
卑下しすぎず
美化しすぎず
見つめることはとても意義があると思った
歴史を振り返り、認識するには
こういった本は精神的に
初心者にはありがたい
興味を持って良かったなと思う
日本は平和ボケしているというけれど
それは現在だけでなく
長い鎖国の後にいきなり開国した江戸の末期から
日出ずる国だから
神風が吹くはずだから
きっとうまくいく
優秀な
そして勤勉な国民だから

何となく行動した大戦まで
平和ボケで突き進んだことではなかったか?
そして
ただただ戦争を嫌な記憶として忘れようとしたのか
この短期間で
あっという間に平和ボケとガラパゴス化
長期的なビジョンや構想とその手段が構築されることもなく
何となくで盛り上がる
お子ちゃまなところが多々ある国のままではないか
グローバル化はいつになるであろうか
などと思ってしまった。。。
卑下しすぎず
美化しすぎず
冷静に
日本人のアイデンティティ
日本人とは
を見つめてみようか


台湾という島

2016-07-25 | 読書メモ
新聞に載ってたんだが
台湾での一番好きな国ランキング1位が日本なのだそうだ
そういえば
東北地方の震災でも
どの国よりも多く義援金を送ってくれたのだったなあ〜
何故そこまで?
無知な上
調べもせず
美味しいものが食べられて喜んだのが
ちとばかり恥ずかしく
名誉挽回ってか?
図書館で本を借りた
見えにくいお年頃になり
読書から遠ざかりつつあるのだが
素晴らしい本を見つけた



写真がいっぱいで
文字が大きめ
優しい本よのう



本を借りて気付いた
行く前に不安いっぱいだったのは
言葉の問題だけではなかったのだろうな
無知ではあっても
何となく。。。
Republic of Chinaっていうのがくっついてること
日本がかの時代統治していたこと
なのでいろいろ不都合な事実があったであろうこと
って匂い
親日家が多いと聞いていたのだけどね
何も知らずに行った上での
印象や
疑問は
本を読んで少し分かった
本屋の店主が
日本や日本人のことを書いた本をいっぱいすすめてくれたが
台湾にいた日本人のことを自慢するような雰囲気を感じたこと

華山1914創意文化園区



日本の酒工場跡地なんだが
1914年に建てたっていう
その年号を残しているんだ
独立したとか日本が撤退した年じゃなかったこと

高雄、三重、中山、松江、潮留、高山、白河、岡山・・・
日本の地名みたいな名前がいっぱいで覚えやすいなあと思ったこと

日本に帰らず留まった日本人や立石鐡臣のように戻って行った日本人
台湾を愛した人たちのこと
とかね
植民地として統治したという政治的歴史はあるけれど
自分の国として考えていた心の歴史もあるような
不思議な感じがある
元々の台湾はいろいろな部族がいて
彼ら原住民の地だったらしい
オランダやスペインに占領された時もあり
清国領となって漢人が入り込んだということだ
日清戦争後の講和条約で日本のものとなり
以後50年統治したということだな
この原住民たちとは悲劇があったということだし
統治する日本の内地と島の格差と差別はあったであろうし
憎しみや恨みもあるであろう
それでも共に生きたと感じる人たちも多くいたであろうし
戦争が終わり撤退する日本人を見送り
別れを惜しんだ人たちもいたという
何となく分かり合うような感じがするのも
簡単にはまとまらない話であるけれど
政治的、精神的歴史の産物なのかな
とても印象深く読んでいる



図鑑とレシピ本を読む!

2015-05-27 | 読書メモ
本を買うのが
定例となってきたな
今回もパウエルズ ブックへ



これまでは
ガーデニングとクッキングのオレンジゾーンにしか行かなかったが
今回はパールゾーンへも行ってみた
色で分類されているのさ
パールはアートだ
いろいろ探して
4冊購入
ウキウキと持ち帰ったが
重い。。。
しかも
一晩見ていて
思ってしまった
それほど欲しいわけでもないな。。。
そうさ
返品しよう!
飛行機の預け荷物の重量も考えてな
ということで
2冊返品して来た




ご購入はこの2冊



薔薇の本




トーストの本
中には
トウガラシたまごのサラダのトーストとしそティ
なんていうのがある
興味津々だ
写真が綺麗で
著者のコメントは手書き文字
かわいい感じよのう
美味しいなあ
まだ食べてないけどな。。。


みをつくし料理帖

2014-10-26 | 読書メモ


料理の先生が
あなたに合うと
教えてくれた本
読んだ
シリーズ完結
展開の上手さには
著者がコミック出身と頷ける
人物設定がビビッド
というのかな
鮮やか、はっきり、イキイキ
画面がばっと切り替わるような
そのリズム感が
コミックと共通する
大和和紀の作品に似た雰囲気
それにしても
野菜や魚、季節や料理を語る日本語は
なんて繊細で
なんて豊かで
なんて美しいのだろう

思うね
そして
料理をするということ
料理人として生きること
その真理をつくこ言葉は
哲学であり
経典のような響きもある
楽しく読める上
含蓄深く
浄化される心地にもなり
一石三鳥なり。。。

本能寺の変

2014-07-22 | 読書メモ
『本能寺の変 431年目の真実』 明智憲三郎



取り出して来た
ずいぶん前に買って
読み始めたものの
止まっていたんだな
なかなか興味深い内容なのだ



天正10年6月2日未明ー
信長の策諜
光秀の焦燥
家康の苦悩
秀吉の野心
すべての点が
この日ひとつに重なる

これは凄いキャッチでしょ
魅力的だ

それなのに
途中で挫けている
それは
明智家の思い
遺恨が言葉の端々に感じられて
しんどい
というわけだな。。。
そういえば
信長は支持率高いよな
家康は後に戦のない平和な時代を築いた割には地味な扱い
秀吉はお調子者で世渡り上手
その中では光秀は家柄も良く賢くて
だから疎まれる…
みたいなイメージだ
それは
メディアが作り上げたもので
真実がどうであれ
イメージは生き続ける
そこに遺恨を残している
かなりの
お気持ちお察し致します
ってところで
テレビで『信長のシェフ』を見ているんだ
そこで登場の明智光秀が
とても意味深気な存在で
また
本能寺の変に興味
さて
リスタートだ。。。