国際親善交流特別演奏会

恥ずかしながら、「障害者週間」を知らなかった。
毎年１２月３～９日の一週間が指定されているそうだ。

今年の正月に叔父が倒れ、身体が不自由になった。
言葉も出にくい。
職人の彼は、頑固で、小うるさい、曲がったことが嫌い。
一人で何でもやって来た、誇り高いオヤジだ。
それだけに、人の手を借りなければ何もできないことは辛い。
しかし、彼の愛する家族は、
彼が生きているだけで、支えられている。
可愛がられた私は、顔を見るだけで嬉しい。
彼の役目は大きい。

昨日、「障害者週間」東欧音楽科支援の特別演奏会へ
家族・介護士総出で、この頑固オヤジを連れて行った。
及川光悦・指揮
モーツァルト・ヴィルトゥオーゾ祝祭管弦楽団・演奏
のクラシックコンサートだ。
池袋の芸術劇場だ。
駐車場有。
広いエレベーター、スロープあり。
段差なし。
障害者席あり。
障害者用トイレ完備。
全部揃わないと、家族・介護士総出でも、出かけられない。

リストのピアノ協奏曲１番
ブラームスのヴァイオリンとチェロのダブルコンチェルト
シューマンの交響曲３番「ライン」
有名で、聴きやすい、華やかな曲ばかり。
同じ姿勢の辛い叔父は、前半で退席したが、
家族・介護士＋１、みんなで、音楽を楽しむ。
コンマスが○○さんに似てる・・・
チェロの植木昭雄はやはり格好良い！
などと関係ないことまでも、みんなでしゃべる。
楽しかった。
頑固オヤジも、
介護疲れの家族も、
新しい介護士も、
気分が晴れ、新しい楽しみや、希望が持てたら良いなあ。
次の楽しみまで、それぞれの世界へ戻る。

わらしべ君？

友人は財布を拾った。
３万円入ったその財布を警察に届けた。
持ち主が見つかり、お礼に１万円をもらった。
友人は、そのお金で中古自転車を買った。

その友人が交通事故にあった。
自転車に乗っていて、
路地から出てきた車にぶつかられたようだ。
もうぶつかるとわかっていて、
相手の顔もしっかり見え、
「最悪じゃ～」とぼやきながら倒れた。
噂のスローモーション。
倒れると、車の下に引き込まれるらしい。
自転車はひん曲がったが、怪我ひとつなかった。
ひき逃げでなくて良かったじゃないか。
ひかれてないけど。
で。
乗れなくなった自転車の変わりに、
新品の自転車を買ってもらった。

友人はとても喜んでいる。
良かったのか？