母の住む場所探し#1

四月
父の一周忌が終わり
一区切り
一人暮らしをするにしても
兄の家の近くか
うちの近くか
コンパクトなアパートメントへ
などと勧めたが
ここからは離れん！
と
頑なで
兄と喧嘩しては
泣きながら
情けない
と夜中に電話してきてさ
兄も母も
あんたたち
言葉を選びなさいよ
と
思う
血縁関係って遠慮がなさ過ぎて
駄目だよな
ま
一時立ち消えた
そこから
ほんの一ヶ月での
この怪我さ
最初こそ
それでも家を離れない
と言っていたが
一変
「すぐにホームに入る」と言い始めた
すんませんなぁ
まだ
何の準備もしてません
というわけだ
そりゃそうやん！
いきなりホームと言われてもな。。。
で
ひとつ見学してきましたぜ
とにかく
瀬戸内の海が見えること
どんなときも海を見て癒され
どんなときもまた頑張れた
それがあの町での暮らし方だからね



海の側の
リゾートマンションをリフォームしたという建物
1LDKという感じかな？
なかなか良い物件でした
母がすっかり気に入って
「ここでお世話になります」
などと挨拶しまくっていた
電話でお友達にお知らせするほどで
爪切りは持って行く
などと荷造りを始めてしまった。。。
とりあえず
申し込みはしてきたが
空きはなく
待つのだ
ま
早ければ秋って
そんなに入れ替わりがあるのか？
空きが出たときに
部屋を見て
正式に決定すれば良いらしい
アパートメントという構想が
いきなりホームに
ま
またいつ気が変わるか
母にも分からない。。。