9月下旬、秋めいてきて、涼しくなり、走りやすくなってきた。
今日はどんより曇ってはいるものの、雨の心配もなさそうだ。
というわけで、ちょっとゆっくりめに家を出て、大高駅に車を置き、いつもの東海道本線乗継で、膳所(ぜぜ)駅に降り立ったコスモタイガー。
駅前のコンビニで軽くお腹を満たしてから、前回のゴール地点、義仲寺まで歩く。
これで4回目の義仲寺との再会だ。
そしてこれが最後の再会…のはず。
今日のコースも、基本、旧東海道編28を逆走するだけ。
若干ややこしいコースだけど、改めてリサーチはしたし、まぁ、心配はない。
リサーチしてて気づくのは、「なかせんどう」は「中山道」と「中仙道」の表記が混在していること。
いったいどっちが正しいの?って話だけど。
結論からいえばどっちも正解。
5街道に定められた当初は「中仙道」と表記されていたらしいけど、1716(享保元)年、幕府の通達により、「中山道」に一本化されたということらしい。
このブログでも、よりメジャーな「中山道」で統一しようと思う。
ちょっと朝のんびりしすぎちゃって、義仲寺前に着いたのは12時半過ぎ。
写真だけ撮影し、さっそく東に向かってスタートする。
見覚えのある「石坐神社」を過ぎて右回りにループを描く。
右折して響忍寺。
膳所の町並みはやっぱり良いねぇ~。
案内板も整備され、よそ者にもやさしいのが嬉しい。
和田神社の境内を通るんだったね。
覚えてるよ。
中山道は南下し、「中ノ庄」駅に向かうけど、せっかく2度目だからさ、前回寄れなかった膳所公園(膳所城跡)に寄り道したい。
膳所城跡。
藤堂高虎が築いた「湖上の城」として有名だ。
現在、天守閣は残念ながら残ってないけれど、一部の石垣や門が残り、国の重要文化財にも指定されているらしい。
この辺りの気軽な行楽スポットなんだね。
家族連れやカップルでまったりしている方が多く、汗だくのコスモタイガーだけが浮いている。
といいつつも、目の前に広がる琵琶湖の風景に、思わずここでのんびりしたくなるけれど。
でもトレーニングの一環!
歩を進めるとしよう。
再び中山道に戻り、南下。
中ノ庄駅前を左折し、東へ。
京阪電鉄、東海道編と前回と、2回も乗ってるからね。
とりあえずもういいわ。
中山道に集中ね。
突き当りを右折し、瓦ヶ浜駅前を通り過ぎる。
左折してすぐの若宮八幡社も風格あって、歴史を感じるね~。
ここからはくねくねしながらも道なりに1本道だったよな。
わずかながら、松並木も残る。
「晴嵐」なる妙な名前の交差点を過ぎ、道が少し広くなって、JR石山駅に向かう形で、セブンイレブンの少し先で分岐する道を右折、駅前の北側ロータリーに出た。
本来の中山道は、この道から先、石山駅構内を通ってたんだね。(旧東海道編28参照)
でもまぁ、一応この道も中山道跡だから、ロータリーに挨拶しておこう。
再びさっきの道に戻って、東海道本線を渡り、石山駅南側に出る。
旧街道らしさがあまりないけど、南下を続ける。
「鳥居川」の交差点を道なりに左折。
歩道がちょっとだけショートカットしてるけど、きっとこれが旧街道跡。
有名な「瀬田の唐橋」を渡る。
下を流れるのは、瀬田川というらしい。
渡ってからちょっと寄り道して、南へ。
雲住寺、竜宮社などが川沿いにある。
戻って先に進むと「神領」の交差点ね。
ここは道なりにカーブせず、50mほど先の小道を90度左折、だったね。
すぐにまた吸収されちゃうけどさ。
右手奥には「建部神社」。
前回は立ち寄ってお参りしたけどさ、今回はパス。
先を急ごう。
しばらく見どころないからつまらないけど、500mほど先を右折。
ここからは落ち着いた感じの雰囲気を残した街道ランになったはず。
「浄光寺」を左折、「正善寺」を超えたら右折。
案内板に注意しながら走る。
独特のうねりが戻ってきた。
楽しい気分で走っていると、信号(一里山一丁目)が出てきて、その正面右手に「一里塚跡」の石碑。
「月輪池一里塚跡」やね。
京都からだと、案内してある初めての一里塚ってことになるのかな?
その後も、うねりを残しつつ、中山道は続いている。
月輪寺、啓道寺と、街道らしく、お寺もあるから、目印になる。
しばらくはこれといった史跡もないんだよね。
でも道そのものは街道らしいうねりを残し、1本道で続いているからさ、迷うところじゃないけれど。
左手に「野路の玉川跡」。
かつての名勝地、今は跡かたもなし。
ちょっと進んで小さな児童公園の中にあるのが「野路一里塚跡」。
旧東海道編28は、ここをスタートにして義仲寺に向かったんだよね。
ここからJR南草津駅まで、徒歩5分少々だ。
でも今回は、先々を考え、もう少し進もう。
まぁ、2回目だからね。
前回に比べたら、迷ったり寄り道したりが少ないからね、ここまで順調に進んでるってのもあるわけさ。
とはいえ、まだ東海道との重複区間には違いないわけで、この先は「旧東海道編26」の逆走になるわけだね。
公園を横切り、ちょっと裏道を走ると「矢倉南」の信号やね。
目の前の大幹線は、天下の国道1号だけど、それを斜めに横切るのが旧中山道。
左手奥に「立木神社」。
この辺りでは有名な神社らしいけど、
前回、パスしちゃったからね、今回、立ち寄ってお参りだけしておこう。
さらに旧街道を進むと、念願の草津宿の町並みに入ってきた。
右手に大田酒造。
ご先祖が大田道灌ということで有名らしい。
さぁ、見えてきた!
草津宿本陣。
現存する本陣で、現在は資料館になっている。
さらにその先、目と鼻の先に、追分の石碑がある。(冒頭写真)
やってきた!
草津追分。
まずは第1関門クリアー、みたいな感じやね。
そしてキリが良いからね。
本日、ここをゴールとする。
実走距離、14~15kmぐらいかな?
2回目というのもあり、ピンポイントに寄り道した以外は、ロスもなかったし。
そしてここは、かつての2大幹線、東海道と中山道の分岐点。
追分に「格式」があるとするならば、まさに№1の地位に違いない。
そのまままっすぐ、トンネル(正確には草津川の下)をくぐるのが中山道。
右に曲がっていくのが東海道。
言うまでもなく、前回は右手の東海道を走ってきたんだね。
さて、ゴールした以上、ちょっとゆっくりしていくか。
ってことで、前回素通りしてしまった草津宿本陣及び草津宿交流館を見学していくことにした。(共通券あり)
さすが2街道の接点の宿場の本陣。
その威容は中山道(東海道)随一だったらしく、4726平方mという広大な敷地を持っていたらしい。
現在も、奥の建物には子孫である田中家が居住しているため、公開されているのは本陣の建物だけなんだけどね。
それでも充分に見ごたえのある内容だった。
旧街道を走ってきた方向に少し戻ると、交流館がある。
まぁ、こっちは近代的な感じで、情報収集の場所という感じ。
サラッと見て終了。
こっちを先に見学した方が良かったかも?
さて、帰路に着きますか!
ここからJR東海道本線草津駅までは、徒歩10分もかからないと思うけど。
このままトンネルをくぐり、中山道を歩いていくのが、もっともシンプルなルートなんだけどさ。
それじゃ、次回のコースと重なっちゃうよ。
へそ曲がりなコスモタイガー、トンネルの手前の小さな階段を駆け上り、堤防にあがり、そのまま100mほど進み、これまた狭い橋があるからね、そこを渡る。
川の反対に出るけど、下を見ると川にはほとんど水はないね~。
駆け下りてそのままビジネスホテルの立ち並ぶ中を進み、とにかく中山道を意地でも?避けるようにして、草津駅前のロータリーに出るコスモタイガーなのだ。
草津駅。
新快速も停車する、東海道本線の主要駅。
電車の本数も多く、非常に利便性の高い駅だね。
草津線も分岐してて、こっちの方が面白さはあるけどさ、東海道編ですでに利用してるしね~。
見学してたら結構時間使っちゃったしね。
ってことで、鉄チャン要素なしで、東海道本線を乗継、帰路に着くコスモタイガーであった。
2011年GWは草津追分見たく電車で。大津泊 大津から三条までラン。電車で大津まで帰り、大津より石山、草津宿までラン。 でした…。翌々日は:戦国マラニックに参加の為、岡崎27曲がりを忠実に走りました。