私が仕事を終えて帰宅すると、ジョーはすでに冷たくなっていました。
母が様子を見に行った時にはもう亡くなっていたようです。
私が家を出た時とほぼ体勢が変わっていなかったので、苦しんで暴れたりということはなく、静かに眠るように逝ったのではないかと…
そう思いたいです。
ジョーはずっとヨダレや目やにが酷かったので、顔も体もとても汚れていました。
ジョーの身体をお湯で洗い、顔についたカサブタのような物も出来るだけ拭き取りました。
ガリガリに痩せた骨ばかりのジョー。
浴室でワンワン泣きました。
他の餌やりさんたちが「ジョーとお別れがしたい」と、うちを訪れてくれました。
ジョーという名前ですが実は女の子と知って、ずっと男の子だと思っていた仲間たちが「勘違いの罪滅ぼしに…」と持って来てくれたお花がみんなピンクという…(;^_^A
私が紛らわしい名前をつけたばっかりに…
これからは名前のつけ方はちゃんと考えようと反省…(;◔ᴗ◔;)
棺には、ジョーが大好きで仲良しだったアムロとのツーショット写真も入れました。
顔を撫でながら、みんな「頑張ったね、お疲れ様」と声をかけました。
ジョーは健康面では辛い思いばかりだったけど、生きることを諦めないジョーの頑張りに、いつも私たちの方が元気付けられていました。
ジョーを保護した日はその後雨が降り、気温もまた下がりました。
あのまま知らずにいたら…
冷たい雨に打たれ、濡れたまま、汚れたまま、誰にも見つけられずにいたかと思うと、ギリギリのところで保護出来てよかったです。
そばで看取ってあげられなかったことは悔やまれますが…
ジョーを見つけてくれたおばあさんにもジョーが亡くなったことを伝えたら残念がってくれました。
翌日、霊園からお迎えが来て、ジョーがずっと通ってくれていたメインの餌場をグルッと廻りながら、ジョーを乗せた車はゆっくり去っていきました。
10月19日永眠。
ジョーは火葬され、合同葬で弔いました。
その翌日、新顔レオと折り合いが悪いのか、最近はメインの餌場にあまり来なくなったアムロが珍しく現れ、しかも積極的に私に寄って来たんです。
いつもは遠慮がちに後ろの方にいて、ジョーに「早く早く!」とばかりに呼びにきてもらってたのに…
もしかしたら、ジョーの魂に「たまにはおばちゃんのとこに顔出しなよ」って促されでもした?
ジョーは人間にはいつまでも慣れてくれませんでしたが、仲間の猫は大好きで、いつも頭ゴッツンコしていました。
たまに嫌がられたり、シャーされたりしても、めげずに挨拶していく姿に私たちも癒されていました。
私が餌場に行くと、真っ先に走り寄って来て、仲間達に「来たよ〜」と教えてあげるような猫でした。
4年も付き合って、ちっとも触らせてくれなかった私にも、9月末の調子の良かった頃、私の膝に頭をぶつけて甘えてきてくれた時は嬉しかったな。
ジョー、四十九日が済んだら、オジイが迎えに来るかもね。
もう食べられない辛さも、風邪で苦しむこともないよ。
オジイと元気に走り回ってね。
そして、アムロたちのこと、見守ってあげてね。
ジョー、お疲れ様。