映画を観てきました!
『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』
幼い頃、山の中でかくれんぼの最中に弟が失踪してしまった過去を持つ啓太は、現在は行方不明者を探すボランティア活動をしている。
ある日、実家の母親から荷物が届き、その中に1本の古いビデオテープが入っていた。
霊感のある同居人と一緒にテープを見ると、迷い込んだ廃墟の中で啓太自身が撮影した、弟が失踪する瞬間が収められていた。
真相を知りたい啓太と、啓太を心配する同居人と、啓太を取材する女性記者は、その廃墟を見つけるために山の中へ入って行く…
これから観に行く予定の方はここまでで!
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上映劇場も上映時間も少な過ぎて、公開初日に観に行きました。
ほぼ満席。
脅かし系のホラーとはちょっとタイプが違っていそうで期待していました。
ボヤけた映像だったり、ノイズだったり、何か映り込んでたり聞こえてきたりしそうで、ビデオテープとかラジカセとかのアナログ機器って怖いですね。
それだけで充分心理的に嫌〜な感じ。
まぁ「頼むから別行動しないでくれ!」「夜に出歩かないでくれ!」と思うのは毎度のこと(笑)
不気味で不穏な空気で進んで行く中、いろいろと引っかかる部分が出てくるんだけど、それがラストで解明するのかなぁと思っていたら…
ん?
んん?
んんん?
どういうこと!?
全然わかんな〜い!
謎が謎のまま…
結局なんだったの?
今までの現象はなんだったの?
ちょっと放ったらかし感が否めない…|li(σ・ω・`;)il|
廃墟は何か病院とか療養所のような施設っぽいけど、そうでもなさそうだし。
山の宿の息子が語った祖母の奇妙な話も「え、それで?」
失踪した弟を見かけたことがあると言った通りすがりのおじいさんもそれっきり。
捜索に関わった刑事が13年前の失踪をわざわざ14年前と言い間違えたことに何か意味は?
女性記者に取り憑いてるらしい霊は?
啓太と同居人は最後どうなったと解釈すればいいの?
不可思議現象を楽しむだけの作品だとしても、ちょっと消化不良。
ここからはネタバレになっちゃうんですけど…
なぜか捜索中には見つからない謎の廃墟の中で、弟が階段の下で頭から血を流して死んでいる様子を知る啓太。
同居人は、出会った時には言えなかったけど弟はずっと啓太のそばにいてもうすでに死んでいたと告げる。
ということは事故死?
でも、弟の当時の服を見つけてもそこに白骨はないのよ。
で、映画館で冊子を貰ったんです。
その廃墟に迷い込んだ別のグループの話が載ってて、タイトルが「未必の故意」
「未必の故意」って法律用語らしくて「自分の行動によって、犯罪となる結果が生じるかもしれないとわかっていて、それを望んでいるわけではないけど、結果そうなってもいいやと思う心理状態」を指すんだそうです。
わざわざ、こんなタイトルの冊子を配るってことは、本編にも何らかの「未必の故意」があるってとこ?
それって、啓太が弟がいなくなるかもしれないと思っていて「かくれんぼしよ」って面倒くさそうに誘ったことを指したりする?
それなら「俺の両親は、俺が弟を殺したと思ってる」っていう啓太の言葉もそういうことかなって思えたりしなくもない。
あくまで憶測でしかないけど、それくらい謎が放ったらかしで…(ll꒪ᗜ꒪ll)
誰か…
誰かこの作品の考察してくれないかな?(←他力本願)