わたしの名は「星野男爵」
なかなか男前な名前である。
しかし、普段「男爵」と呼ばれることはほぼない。
「男爵」がめんどくさいらしく「ダン」と省略される。
なので「ダン」と呼ばれれば、とりあえず近寄ってみる。
それなのに名付け親は、たまに「ダンダダーン」とか「ダダダダーン」とか、省略したはずの名前を逆に長くさせてわたしを混乱させる。
さらには
「ダーッシュ!ダーッシュ!ダンダンダダン!スクランブルーダッシュ!」
「ダンダダダダン ダダンダダダン ダンダダダダン ダダンダン おーれがやめたら〜」
「はーしれダダンダンダンダンダン!まーわれダダン!ビッグシューター」
…と、何やら節をつけて、楽しそうにわたしの名前を連呼するのである。
意味がわからない。
仕方がないので、その節のついた長い名前が終わるのをひたすら待ってみるのである。
実にめんどくさい。
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男爵の表情も良いですね(笑)