家猫となった星野オジイ。
ヨロヨロながらも、リラックスして過ごしておりました。
保護4日目、それまで順調にお薬を混ぜたご飯をモリモリ平らげていたのに、3食連続で食後に吐いてしまい…
オジイのえらいとこは、ちゃんと汚しても大丈夫なところに吐いてくれること。
それでも吐いた後に申し訳なさそうな素振りを見せるのが愛おしくて(勝手な思い込みかも?)
で、翌日の朝はご飯も少なめにして、若干残してたけど吐かずにいたのですが、部屋の隅で寝てる様子がなんとなくいつもと違うような…
毛ぐしや手で軽く撫でてあげても、反応が薄い。
寝てるのかな?
死にかけてるのかな?
判別しにくい!
気になってずっとお腹の起伏を眺めてたりして。
そのうち、チェストの奥に上半身を突っ込んでしまいました。
出そうとしても頑なに拒否。
呼吸もどことなく小さくなってないかい?
気になりだすと全てがおかしく見えてきてしまう。
そして寝たまま、2回ほど失禁。
全くの無反応。
どうしていいのか戸惑ってしまい、地域猫仲間のラインにヘルプミー。
いや、ヘルプオジイ。
いろいろアドバイスもらいながらも、結局は「病院に連れて行った方が…」
わかってるんです。
でも、小次郎を亡くした時、グッタリした身体で無理に通院させてしまった後悔が頭をよぎり、こんな状態のオジイを運び出して大丈夫なのか迷ってしまいました。
翌日、検査するはずの野良猫価格のある病院は予約必須。
悩んで悩んで、治療費はお高いけど、予約なしで大丈夫の近所の動物病院に電話(さちと小次郎がお世話になった病院です)
「すぐに連れてきてください」
さて、どうやって運ぼうか…
キャリーは狭すぎるし、自転車でガタゴト揺らしてしまうのも可哀想。
家にあった大きめのダンボールにオジイを入れて、歩いて運びました。
今思えば、とても褒められて運び方ではなかったと反省してます。
それにしても、ダンボールを持ち上げた時の軽さといったら…!
とても成猫1匹が中に入ってるとは思えない。
病院に向かってる間、箱の中でオジイはガタガタ動いてました。
病院に着いたら、他に患者さんが誰もいなかったので、副院長さん他3名がサッと迎え入れてくれて、すぐに触診。
その段階で「かなり悪い状態ですね」と言われてしまいました。
そのまま検査のため奥の処置室へ。
オジイの体調がすこぶる悪いのはわかっていたけど、やっぱり専門家から言われてしまうとショックで…
心のどこかで「たいしたことない」って言ってもらえる期待感を持っていたかったのかも。
待合室で待ってる間、涙止まらず。
しばらくして奥に通されると、オジイは酸素室の中で点滴を打っていました。
血液検査の結果。
一番ひどいのが貧血。
脱水もひどい。
ウンチも相当お腹に溜まっている。
黄疸もひどい。
低血糖。
低体温。
肝臓を患ってる可能性が高い。
水を大量に飲むから腎臓も悪いかも。
もう「ひどい」のオンパレード。
白血病とエイズのウイルス検査はどちらも陰性でした。
今は、とにかく脱水を改善するため、24時間点滴が必要で、血糖値を上げたり、ウンチを出したり、必要最低限の対処をして持ち堪えられるかという状態。
そのため、2〜3日にいっぺん検査しながら様子見ということで、入院になってしまいました。
治療の主導権が病院側になってしまうのは致し方なく、このままにしておけばオジイの命が保たないのであれば、少しでも回復の見込みがある方に縋りたい。
現に、家では無反応だったオジイが、酸素室の中で頭を上げていられる様子を見ると、少しでも楽になれてるのかなってホッとする。
「この子を心配している仲間がたくさんいて、様子を伝えたいので写真撮ってもいいですか」と許可を貰い撮影していたら、院長先生が「エリザベスカラー取ってあげたら?もう点滴引っこ抜いたりしないでしょ」と言ってくださり、カラーを外してもらい、オジイの顔が撮れました。
「オジイ、頑張れよ。これで終わりとかヤダよ。家に帰るよ。やっと家猫になれたんだよ」
泣きながら、プラケースの向こう側に話しかけました。
先生は、他の仲間の人たちもいつでもオジイのお見舞いに来て構わないと言ってくれました。
コロナ禍だし、診察室が狭いから大勢で押しかけられると困るけど「オジイに会いにきました」と言ってもらえれば、診察時間内ならいつでも来て大丈夫と。
お心遣いに感謝です。
先生は終始難しい顔をしていたから、オジイの回復が保証されないなら、今のうちに会っておいた方がいいってことなのかも…
オジイ入院。
ここの病院は野良猫価格もないので(まぁ、もうオジイは飼い猫になったから関係ないけど)治療費が恐ろしいです。
でも、さちコジで経験済みだし、ちょっとでもオジイのために出来ることがあるなら、あとは仕事を頑張ればいいだけ。
仲間にも少し負担してもらえる約束です。
雨の中、中身が空っぽなダンボールを持って帰路に着く途中、地域猫と戯れてるYさんに偶然遭遇。
先日、オジイの捕獲を一緒にやった仲間です。
病院での経緯を伝え、思いを共有し、帰ってからラインで皆にも報告。
主のいないケージ。
よく「野良猫は外では気を張って生きてるから、家に入った途端に気が緩んですぐに亡くなってしまう」と聞きます。
覚悟はしてたけど、まだ早過ぎる。
家猫になって5日しか経ってないんだよ?
オジイ、部屋を綺麗にして待ってるからね。
病院で逝くとかナシだよ?
星野家で、私に看取られるんだよ?
雨風や暑さに翻弄されず、雷や車に怯えず、空腹の心配もせず、好きな時に寝て、遊んで、甘えて…そんな快適な生活をちゃんと味わってからじゃないとダメだよ。
こんなボロボロな身体で10年以上も外で踏ん張って生きて来たオジイに最後のご褒美がないなんて、そんな無慈悲なことあったらダメなんだからね。
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家ネコになって安心したのはわかるけど、
もっと幸せになれるんだから。
病院行って、少しでも症状が改善するのを
祈っています!
なんとしても よい方向に
向かってくれる事を祈るばかりです。
オジイ、幸せを感じてほしかったけど、逆に負担をかける結果になってるようで心苦しいです。
神様がいるなら、オジイにほんのひとときだけでも、穏やかな日々を過ごさせてあげてほしい…!
保護して数日は、放っておくと隙間に潜ろうとしたり、棚に飛び乗ろうとしたり、それなりに動き回れてたんですけどね。
外の生活での緊張感が切れてしまったのか…
とにかくオジイの回復を祈るばかりです。
どうかオジイの奇跡を祈ってくださいまし!
これから家猫として存分に幸せを感じてほしかった矢先だったので、覚悟の上とはいえショックです。
オジイの生きる力を信じたいです。