少しずつ、オジイが頑張った証を残そうかと。
オジイの面会、毎日の日課でした。
入院5日目。
オジイはさらにしんどそうでした。
院長先生から、ちょっと治療法を変えたら貧血の数値が少し良くなり、ちゅ〜るを1本食べられたと聞かされ、話してる間にもオジイがむっくり起き上がったと思ったら、おしっこかウンチをしてる様子も見られました。
オムツをしているのでわからないけど、しっかり立ってやれていました。
その後、お水を飲みそうな素振りを見せたんだけど、辛いのかすぐにカゴの中で寝てしまいました。
体を撫でても反応なし。
院長先生に輸血の相談もしてみました。
近くの別の病院で輸血ドナー登録制度を導入していて、そちらでオジイの輸血をするのは可能かと。
先生はあまりいい顔せず「猫さえいれば、うちで輸血出来ますよ」
いえいえ、別に輸血の腕に不安があるとかでなく、ドナーがいないから相談してるだけです!
こんなオジイの体で転院させるリスクもあるし、出来るならこのままここで輸血するのがベストだけど、供血猫がいないんじゃ仕方ないじゃないですか!
貧血の数値が上がって、ちゅ〜るを食べたことで少し安心し、この日は帰りました。
翌日の面会、行けばオジイの様子はまるで死んでるかと見間違えるよう。
酸素室の中で目だけ見開いて、呼びかけても撫でても一切反応なし。
お腹の起伏でなんとか生きているのを確認出来たけど、こんなオジイを目の当たりにして平静でいられるわけない。
院長先生に聞けば、なんだかもうお手上げの様子。
努力はしてるけど、なかなか良くならないって…!
え、それでこんな様子のオジイでも、こちらに連絡くれないの!?
それって放ったらかしじゃん!
輸血の相談したじゃん!
他の病院で輸血出来るかもって話したじゃん!
「もう引き取ることも考えていいですか」と承諾を得て、私はすぐに地域猫仲間のTさんに電話。
実は前日、転院の相談をTさんとしていたのです。
「オジイ、もうだめかもしれない。今日の様子だと転院も体力的に出来るかどうか」
泣きながら話す私に「一度、転院先に話してみるよ。すぐに受け入れてくれるか話してみるよ。星野さんはどうしたい?」とTさん。
Tさんは、転院予定の病院を利用している方なのです。
「もう無理かもしれないけど、輸血で少しでも回復出来る可能性があるなら、お願いしたい」
「わかった!病院に連絡してみる!星野さんはどちらにしてもオジイを退院させて!」
私は入院先の病院に「オジイを今から連れ帰る」と電話。
車で帰るので車が来たらすぐにオジイを運べる準備と、その間に治療費を精算出来るようお願いしておきました。
オジイを入れるダンボールを持って病院へ。
Tさんからは、転院先がオジイを迎え入れる準備をしておいてくれると連絡くれました。
病院に行くと、院長先生がちょうど手術に入ってしまったとかで、なかなかオジイを返してくれない。
他のスタッフさんは不慣れなのか!?
精算もすぐ出来る準備が出来てなくて「じゃあ、後日必ず支払いに来ますので今度でいいですか」と言えば、院長先生が許可してくれない。
Tさんとオロオロいらいら。
ようやく管を外してもらったオジイをダンボールへ。
院長先生は「こうなるとやっぱり愛着わいちゃうなぁ。頑張れよ」なんてオジイに話しかけてたけど、なんじゃソレ!
ようやくお会計。
一瞬びっくり仰天な「え、ケタ見間違ってる!?」って思っちゃったほどの治療費の数字に卒倒しそうになったのをグッと堪えて「カード一括で!」と動じてない素振りで支払いを済ませ、急いでTさんの車へ。
ダンボールの中のオジイに声をかけ、体を撫でたら、むっくり頭を持ち上げて、キョロキョロ見回して、酸素室にいた時の様子とは全然違う。
「星野さん、大丈夫!オジイ動いてるよ!大丈夫!」とTさんに励まされながら、車ですぐ転院先の病院に向かいました。
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自由診療なので バカ高くても払わざる
終えないですね。
肝心の患者猫よりもうけ優先だったようですね
これも交通事故??
ここに来る前の
かかりつけ獣医は診療費が高くコスパが悪かったので、途中でかかりつけ医を変えました。
こちらに来てからは いろいろと聞いて
今のかかりつけの動物病院に決めました。
その前に 住んでいた病院では
3匹ほどの 避妊去勢手術を半額に
そして野良猫の捕獲器や睡眠剤の面倒も見てくれました。
これもプライドなんですかね。
オジイのことを第一に考えれば一刻も早く輸血出来る選択を考えてほしかったです。
でも、365日休みなく、予約なしでも診察してくれる病院はとても有難く、今回も急変したオジイをすぐに受け入れてくれたことは感謝しています。
それぞれの病院に一長一短があるので、うまく使い分けられたらいいんでしょうね。