ヤスの雑草日記(ヤスの創る癒しの場)

私の人生の総括集です。みなさんと共有出来ることがあれば幸いです。

○日本の大宗教教団はやはりダメだ。そして銀行も。

2011-04-18 15:03:32 | Weblog
○日本の大宗教教団はやはりダメだ。そして銀行も。
 福島原発が壊滅的な状況に陥っているさまは、どのように楽観的になろうとしても、事態は暗雲立ち込めている。いまのように政府も東京電力もタラタラやっていると、東北地方全体が立ち直れない。この地に拠点を持つさまざまな工業部品などの工場も再開されず、部品を当てにしている大手企業は、工場用地を海外に移しかねない。事は第一次産業の被害に留まらない。経済的に全壊だ。
 それにしても、路頭に迷っている避難民のみなさんは勿論のことだが、すでに犠牲者及び、行方不明者を合わせた人の数は、驚くべきものだ。それでも多くの人たちが身を犠牲にしながら、復旧作業に携わっているのに、その一方で、ひどいことが起こっている。先日の新聞記事を読んで驚いた。取材されているのは、福島原発から半径25km圏内に居残っているひとりの僧侶のこと。彼はインタビューに答えて言っている。檀家を残して自分だけがこの地を逃れるわけにはいかない、と。発見される死者の数は荼毘にふす施設が間に合わない。だから、その埋葬の様子は、強制収容所でナチスに惨殺され、地面に埋められたユダヤの民のように、身元も分からない躯のままに、数多くの方々が地中に埋められている。この僧侶は孤軍奮闘しながら、死者に付き添い、宗派にこだわらず読経しているそうな。何故孤軍奮闘かと云えば、他の僧侶がみんな逃げ出してしまったからだ。いったい、多くの宗教者は何をしているのだろうか!敢えて厳しいことを言わせてもらうならば、この居残った僧侶の言にも問題がある。彼は次のように言う。この地から去った他の僧侶たちには、それなりの理由があるわけで、自分にはなんとも言いようがない、と締めくくっている。これはイカンよ。君たちが、相互批判力を失っている証左ではないか!相互批判力を失ってしまった集団に未来などない。それが宗教教団であろうが、なかろうが、である。死者をとり残して逃げ出す宗教者って、いったい、なんだ?
 憤りついでに書きとめておくと、ある大宗教教団が、銀行から1億円を借り入れて被災地に義捐金として送ったという記事があった。宗教教団の実態を知らない人々は、何となく読み飛ばすか、あるいは殊勝な方々はそれを評価すらしているに違いない。しかし、これがそもそもおかしいのである。優秀で有名な一人のプロスポーツ選手や役者が、身銭を切ってなせる金額。なぜ、それくらいの金額を大宗教教団ともあろうものが、わざわざ銀行から借り入れる必要がある?ほんとうは教団財務には、金はうなるほどあるのである。経常経費から無理なく捻出出来る額だ。補正予算を組む手間さえ惜しまないならば、簡単なことなのである。たぶん、この教団は、内部組織が腐っているのである。あるいは殆どの教団が。また、金銭に関する感覚と社会通念が欠落しているのである。予算の組み替えをするくらいならば、銀行から借り入れを起す方を選んだに過ぎないのである。銀行もおかしい。これからが、日本の銀行の存在理由が問われるべきときだ。被災地東北に再び産業を起そうとする中小の企業に金を貸すか?貸さんだろうな。銀行は、日本中の優れた町工場を食いものにして、たくさん倒産に追いやった。銀行の融資の基準はいつまでも古臭い。どこまで行っても担保主義だ。いくら可能性ある計画が提出されても、ベンチャー企業などにそうそうは金は貸さない。これでは銀行の発展はないね。また、存在価値もない。阪神・淡路大震災でも、いまだに被災した家屋の復興に、二重ローンを組まざるを得ず、甚大な損害に甘んじている方々もいるだろう。二重ローンが組めればまだいい方だ。再びローンが組めず、泣き泣き家屋を諦めた人々も多い。果たして、東北地方の壊滅的な状況のもとで、働く場所すら失った人々に対して、あの官僚的で、腐った銀行が、住居の立て直しのための金を貸すか?貸さんだろうな。
 再び最後に。これだけの方々が亡くなっている。読経する僧侶がいない。教団も各寺院も多いに義捐金を拠出すればよいが、それ以上に、被災地に行くことだ。身もとの分かった人のために、身もとすら分からずに地中に埋められている人々のために、各宗派が、本来の宗教的な役割に徹して、祈りを捧げるときではないのか?いろいろな仕事についておられる方々のボランティアの話はよく耳にするが、僧侶が本来の仕事のために被災地に赴いたという話をとんと聞かないのは、いったいどうしたことか?日本中の宗教者よ、自らの役割を思い起こせ!それが、君たちの生きる意味ではないのか?僧侶が銭金で肥え太っている国になどロクな精神性が育たないのであるから。

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