○こんな時期だからこそ、核開発に関して、ちょっと復習しておこう、自分のために。
日本は、核兵器の最たる負の遺産としての原爆を二発もアメリカ政府に落とされた。戦争終結のためだと素朴に信じているアメリカ国民もいまだに多いと聞く。しかし、だ。それなら何も、広島・長崎に二発も落とすことはなかっただろう、という、これまた素朴な疑問が湧く。だって、東京・大阪へのB29爆撃機による非戦闘員への無差別爆弾投下で、日本の敗戦は決まっていたはずだ。日本が、アメリカの戦後政策のための、原爆の人体実験場にされたことの理由。そんなことは、広島へ投下された原爆がウラン濃縮型原爆。長崎へのそれは、プルトニウムを凝縮させた原爆だったことを想起すれば、誰にでも分かることだろう。日本への原爆投下とは、当時の原子力兵器の威力を人体実験で行うことと、アメリカ以外の国々に対する圧倒的な政治的優位を勝ち取るための試みだったのは、火を見るより明らかではないか。実際、戦後世界におけるアメリカ政府の優位性は、その他の国々が原爆開発をするまでの期間、崩れることがなかったわけだから。
「核拡散防止条約」なんて、子どもにでもアホな条約内容だと云うことが分かるはずだ。戦後のアメリカの一人勝ちなんかに屈している方がどうかしているので、世界各国が核開発と核兵器の開発に躍起になるのは必然だ。そうなると、核を持った国は、これ以上、核保有国を増やさないでおこうなんて勝手なことを言い出す。それが、この不平等条約だ。核保有出来る国を、この条約以前に核開発と核兵器開発をしていた5カ国(アメリカ、旧ソ連、イギリス、フランス、中国)に絞り、その他の国が核開発をするのを禁止したという恥知らずな条約だ。条約に加盟した国は核開発をしてはいけないし、核保有している国は、その技術を他国に教えてはならん、というもの。子ども騙し。いや、子どもだって騙せない。この条約に加盟した核兵器を保有しない国々は、政治的・経済的圧力に屈したのである。原爆投下を受けた日本の平和主義ゆえだと考えられなくもないが、そのことだけを念頭におくだけでは、核保有国の身勝手さの説明がつかない。
まあ、それでも核兵器は開発しないが、原子力発電所はつくりたい、という要請は当然出てきたわけで、いくらIAEAの「査察」を徹底的に行っても、条約自体に問題があるわけだから、当然、イランのように虎視眈々と核兵器開発を狙う国が出てきて当然だろう。アホウなブッシュが起こしたイラク侵攻だったけど、そうなったのは、とりもなおさず、イラクが核兵器を持っていなかったとするのが、イラクの言い分。妥当だろうな。大統領がオバマになったからと云って、戦争で儲けようとする輩がオバマを支えている現状からすると、イラクだって、黙ってはいないよ。原子力発電所というのは、そういう意味でもアブナイ存在。核兵器を所持しない国でも、原子力発電所は持ちたい。IAEAの「査察」が条件でも、広島型原爆のためのウラン濃縮も出来れば、原子力発電所からは使用済み核燃料も出るわけで、このプルトニウムを使えば、長崎型原発も出来るわけだ。当然日本も核兵器をつくれるにしろ、やはり、ここは世界唯一の被爆国の意地を持たないとね。日本は絶対に核兵器などを持ったらアカンのです。
アホらしくて思い出すのをためらうほどだが、この「核拡散防止条約」を批准しない国に対しては、IAEAも「査察」など出来ないのである。インドもパキスタンもイスラエルも加盟していない。それぞれが、国力をつけてきているわけで、そんなことを考えると暗澹たる気持ちになる。日本は、いま、福島原発に振り回されているけれど、世界の情勢は、これまでも、また、これからもずっと危険だ。まるで綱渡り状態。これが、世界のあり方だから、日本に住む僕たちは、しっかりと政治の行方を見定めないといけませんね。最後に。民主党の菅直人はダメだが、自民党は戦後の長期政権の過程で、アメリカの言いなりになってきたことを忘れないことだね。民主党がダメだからと云って、自民党政権下における政治を肯定的には見れないね。そんなことを考えました、今日、僕は。
京都カウンセリングルーム
アラカルト京都カウンセリングルーム 長野安晃
日本は、核兵器の最たる負の遺産としての原爆を二発もアメリカ政府に落とされた。戦争終結のためだと素朴に信じているアメリカ国民もいまだに多いと聞く。しかし、だ。それなら何も、広島・長崎に二発も落とすことはなかっただろう、という、これまた素朴な疑問が湧く。だって、東京・大阪へのB29爆撃機による非戦闘員への無差別爆弾投下で、日本の敗戦は決まっていたはずだ。日本が、アメリカの戦後政策のための、原爆の人体実験場にされたことの理由。そんなことは、広島へ投下された原爆がウラン濃縮型原爆。長崎へのそれは、プルトニウムを凝縮させた原爆だったことを想起すれば、誰にでも分かることだろう。日本への原爆投下とは、当時の原子力兵器の威力を人体実験で行うことと、アメリカ以外の国々に対する圧倒的な政治的優位を勝ち取るための試みだったのは、火を見るより明らかではないか。実際、戦後世界におけるアメリカ政府の優位性は、その他の国々が原爆開発をするまでの期間、崩れることがなかったわけだから。
「核拡散防止条約」なんて、子どもにでもアホな条約内容だと云うことが分かるはずだ。戦後のアメリカの一人勝ちなんかに屈している方がどうかしているので、世界各国が核開発と核兵器の開発に躍起になるのは必然だ。そうなると、核を持った国は、これ以上、核保有国を増やさないでおこうなんて勝手なことを言い出す。それが、この不平等条約だ。核保有出来る国を、この条約以前に核開発と核兵器開発をしていた5カ国(アメリカ、旧ソ連、イギリス、フランス、中国)に絞り、その他の国が核開発をするのを禁止したという恥知らずな条約だ。条約に加盟した国は核開発をしてはいけないし、核保有している国は、その技術を他国に教えてはならん、というもの。子ども騙し。いや、子どもだって騙せない。この条約に加盟した核兵器を保有しない国々は、政治的・経済的圧力に屈したのである。原爆投下を受けた日本の平和主義ゆえだと考えられなくもないが、そのことだけを念頭におくだけでは、核保有国の身勝手さの説明がつかない。
まあ、それでも核兵器は開発しないが、原子力発電所はつくりたい、という要請は当然出てきたわけで、いくらIAEAの「査察」を徹底的に行っても、条約自体に問題があるわけだから、当然、イランのように虎視眈々と核兵器開発を狙う国が出てきて当然だろう。アホウなブッシュが起こしたイラク侵攻だったけど、そうなったのは、とりもなおさず、イラクが核兵器を持っていなかったとするのが、イラクの言い分。妥当だろうな。大統領がオバマになったからと云って、戦争で儲けようとする輩がオバマを支えている現状からすると、イラクだって、黙ってはいないよ。原子力発電所というのは、そういう意味でもアブナイ存在。核兵器を所持しない国でも、原子力発電所は持ちたい。IAEAの「査察」が条件でも、広島型原爆のためのウラン濃縮も出来れば、原子力発電所からは使用済み核燃料も出るわけで、このプルトニウムを使えば、長崎型原発も出来るわけだ。当然日本も核兵器をつくれるにしろ、やはり、ここは世界唯一の被爆国の意地を持たないとね。日本は絶対に核兵器などを持ったらアカンのです。
アホらしくて思い出すのをためらうほどだが、この「核拡散防止条約」を批准しない国に対しては、IAEAも「査察」など出来ないのである。インドもパキスタンもイスラエルも加盟していない。それぞれが、国力をつけてきているわけで、そんなことを考えると暗澹たる気持ちになる。日本は、いま、福島原発に振り回されているけれど、世界の情勢は、これまでも、また、これからもずっと危険だ。まるで綱渡り状態。これが、世界のあり方だから、日本に住む僕たちは、しっかりと政治の行方を見定めないといけませんね。最後に。民主党の菅直人はダメだが、自民党は戦後の長期政権の過程で、アメリカの言いなりになってきたことを忘れないことだね。民主党がダメだからと云って、自民党政権下における政治を肯定的には見れないね。そんなことを考えました、今日、僕は。
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