先日、過去の原発事故のまとめ記事(原発の行方・・・)を書きましたが、その中で「もんじゅ、炉内中継装置落下事故」というチャートも入っています。2010年8月26日の出来事です。
そして、今日23日、その落下した装置を含めた周辺機器ごと持ち上げて引き抜く作業に入っている模様です。「もんじゅ、23日午後にも装置引き上げへ」
これまで何度か失敗してきているようですが、これ以上、炉内を損傷させることになれば福島原発のように周辺の県民が放射能汚染に曝されてしまう恐れもあるかもしれません。風向きによっては、大阪や名古屋などの主要都市にまで濃度の高い放射性物質が飛来しかねない。
どうか今度こそ順調に、そして無事に作業を終えられるよう、皆で祈りましょう。
ところで、さっきこういう記事を見つけました。
「特集ワイド:原発事故「レベル7」の正体 「想定外」ゆえ大ざっぱ」
この中でINESについて書かれていました。
INESというと「何?」ってなりますが、いわゆる原発の危険度レベルを表したあれです。
レベル4とかレベル7とか言ってる、評価基準のこと。
正式名称は、International Nuclear Event Scaleで、和訳は国際原子力事象評価尺度ということになっています。
先ほどのニュース記事の中から、何行か引用します。
「 保安院はマニュアルの和訳版を一部の研究者には配布しているという。これだけ関心が高まっているにもかかわらず、なぜ日本で和訳版を公開しないのか。
4月初めから6月にかけて、保安院の原子力防災課に問い合わせを続けた。「原版は英文で作られており、版権(著作権)がIAEAにあるため和訳版を公開できない」をはじめとしてさまざまな理由を言われた。IAEAのホームページ内を探すと、英語版の「08年版INESユーザーズマニュアル」があっさり見つかり、冒頭に「非商業目的での翻訳や再製は歓迎する。問い合わせはIAEAまで」と書かれていた。」
で、僕もその「ユーザーズマニュアル」なるものを探してみました。
書かれていた通り、直ぐに見つかりました^^
わざわざIAEAのホームページを探さなくても、英語ページも表示できるようにして“INES”でググレば先頭に出てきます。ここです↓
「INES The International Nuclear and Radiological Event Scale」
そのページの中の、真ん中より少し下辺りに「The INES User’s Manual (2008 Edition)」とあってPDFファイルへのリンクが張られています。(よく見たら、国際原子力事象評価尺度のページの外部リンクの所にもありました。)
まあ、確かに僕のような素人が見ても「???」という内容でしたが、きちんと和訳されれば、この手の知識が豊かな人には分かるものなんじゃないかとも思います。
誰か、この分野に明るい人、翻訳してください!
・・・というか、和訳版があるのだから、それを公開してくれれば済む話ですね。
和訳版があることを国民が知れば、読みたいと思う人は多いはず。
レベル4からレベル7(最大)にまで上がってしまった理由は何なのか。
そして、それは本当にチェルノブイリと同程度なのか、あるいは、もっと酷いのか。そうでもないのか。
いまいちハッキリしない・・・
なぜ、この期に及んで公開を渋るのかわかりません。いいかげん、隠蔽体質は止めにしませんか?(いい記事だと思った方、宜しければ応援してください^^)
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