ちょっとマユツバモノの話というか、おまけ的な話として書きます。
四柱推命における一ヶ月は24節気の内の節気から節気の間です。そして、一般に一年は立春から始まり、節から節へと12ヶ月が設定されています。その中には中気(西洋占星術での○○座、または六壬での月将の始点)も真ん中に含まれてますが、そのことは特別、考慮されることはありません。
よく知られていることですが、暦が生まれた当初は甲子年甲子月甲子日甲子時を起点としたそうです。でも、これは現在の暦とは月支が食い違っており、甲子年の子月は丙子になります。(通変で言うと、比肩と印星だらけの中に一つだけ食神が月干にある状態になる)
元々甲子年丙子月だったのが、伝説的あるいは理論的に甲子×4が考え出されたのか分かりませんが、まあ、今とは異なっているのは確かです。
話が横に流れました。今日、書こうと思ったのは月支の境についてです。
これを書いたら、四柱推命から易に思考を切り替えます。
普通、どの月でも節入りの日時を基準に月を設定しています。
これは現在の定気法(空間の均等分割)下では太陽黄経によって定義されるので、微塵の狂いもなく算出することが可能です。
一方、過去長きに渡って使用されてきた恒気(時間の均等分割)法の場合、1年の長さを時間的に12分割するため、各節気・中気の日時が定気法のそれとは何日か違ってきます。2~3日早まることもあれば、遅い時もあります。(参照リンク:「暦と占いの部屋 恒気法二十四節気考」)
このズレは、地球の公転時における速度によって変わってきます。大雑把に言えば、北半球の場合、冬至から夏至にかけて定気法より数日遅れ、夏至から冬至にかけて早まります。
昔はこうした遅速を考慮に入れながら蔵干表などを想定していたはずなので、今の定気法下で恒気法が行われていた時代の蔵干表をそのまま使うことは無理があり、どうしたって補正が必要です。
まず、これが議論の一つ。
もう一つ、個人的に思っているのは、「切り替わりはデジタルでも、影響力はアナログなのでは?」ということです。
僕が研究している易の暦への配当法で動盤と呼んでいるものがあります。
これは、乾坤坎離を除く屯から未済までの六十卦を序列順に並べていくというもので、その起点は立春“付近”です。
なぜ、わざわざ“付近”と書いたかというと、正確に立春(水瓶座15度)から屯の初爻が始まるのではなく、実践的にはその3日前(定気法的には3度前)からスタートすることが分かっているからです。参照→「易とサビアン占星術」内の「動盤の仮想的原理表」
風水には「陰陽差錯」として、八方位の境目の両側3度は、左右の八卦(陰陽)の影響が交じり合う場所もしくは期間だとして、使用に注意を促すことがあります。その概念に似ていますが、ともかく、動盤の考え方を展開すると各月の節入り日に対応する卦は3日(3度)前から始まることになります。(別案だと立春の4~5度前が起点になる)
これをもって節入りも3~5度ずらすと考えるのは軽薄ですが、おそらく影響力としてはその時から存在が徐々に強まっていき、そして黄経度数に定義される節入り日時で力量が逆転するのではないかと考えています。
同じように土用の影響力についても土旺期間に入ったら、いきなりスイッチすると考えるよりは、幾らか初動期間があるとする方が思考的にはスムースに受け入れられます。
(また、土旺だからといって、ベースにある各季節の影響力が皆無になってしまうというのもおかしな話かもしれない。全ての土旺期間を全く同じように扱うことができるとは思えません。このことは歌丸光四郎さんも著書に書かれていますが、ただ、今の「四柱推命白帯」には反映できていないので、いずれまた取り組もうとは思っています。)
ところで、なぜこんな話を書いたかというと、僕自身が定気法による節入り日(大雪)の生まれだからです。先ほど紹介した「暦と占い工房」さんのところの計算結果によると、定気法・恒気法のどちらであれ同じになるし、経験的にも子月で間違ってはいないと思います。
でも、他の人はそうではないかもしれない。特に夏から冬にかけては、人によっては恒気法による月入りのほうが自分に合っていると感じるかもしれないし、ひょっとしたら冬から夏の間でも、定気法による日時よりもっと早くに月入りしてもいいように感じるかもしれない・・・(そうなると、冬~夏間の恒気法日時よりも最大6日程度早まるなんてことに。さすがにそれはないかなぁ)。
素人考えの思想遊戯をしているだけでは埒が明きませんが、まあ実践的に見て使えなければ意味のないことなので、定気法による考えでOKならば、それで理論構築すればいいのだろうとは思います。
単に今日は、そんなようなこともふと考えたりしますっていう、おまけのコラムでした^^;
四柱推命における一ヶ月は24節気の内の節気から節気の間です。そして、一般に一年は立春から始まり、節から節へと12ヶ月が設定されています。その中には中気(西洋占星術での○○座、または六壬での月将の始点)も真ん中に含まれてますが、そのことは特別、考慮されることはありません。
よく知られていることですが、暦が生まれた当初は甲子年甲子月甲子日甲子時を起点としたそうです。でも、これは現在の暦とは月支が食い違っており、甲子年の子月は丙子になります。(通変で言うと、比肩と印星だらけの中に一つだけ食神が月干にある状態になる)
元々甲子年丙子月だったのが、伝説的あるいは理論的に甲子×4が考え出されたのか分かりませんが、まあ、今とは異なっているのは確かです。
話が横に流れました。今日、書こうと思ったのは月支の境についてです。
これを書いたら、四柱推命から易に思考を切り替えます。
普通、どの月でも節入りの日時を基準に月を設定しています。
これは現在の定気法(空間の均等分割)下では太陽黄経によって定義されるので、微塵の狂いもなく算出することが可能です。
一方、過去長きに渡って使用されてきた恒気(時間の均等分割)法の場合、1年の長さを時間的に12分割するため、各節気・中気の日時が定気法のそれとは何日か違ってきます。2~3日早まることもあれば、遅い時もあります。(参照リンク:「暦と占いの部屋 恒気法二十四節気考」)
このズレは、地球の公転時における速度によって変わってきます。大雑把に言えば、北半球の場合、冬至から夏至にかけて定気法より数日遅れ、夏至から冬至にかけて早まります。
昔はこうした遅速を考慮に入れながら蔵干表などを想定していたはずなので、今の定気法下で恒気法が行われていた時代の蔵干表をそのまま使うことは無理があり、どうしたって補正が必要です。
まず、これが議論の一つ。
もう一つ、個人的に思っているのは、「切り替わりはデジタルでも、影響力はアナログなのでは?」ということです。
僕が研究している易の暦への配当法で動盤と呼んでいるものがあります。
これは、乾坤坎離を除く屯から未済までの六十卦を序列順に並べていくというもので、その起点は立春“付近”です。
なぜ、わざわざ“付近”と書いたかというと、正確に立春(水瓶座15度)から屯の初爻が始まるのではなく、実践的にはその3日前(定気法的には3度前)からスタートすることが分かっているからです。参照→「易とサビアン占星術」内の「動盤の仮想的原理表」
風水には「陰陽差錯」として、八方位の境目の両側3度は、左右の八卦(陰陽)の影響が交じり合う場所もしくは期間だとして、使用に注意を促すことがあります。その概念に似ていますが、ともかく、動盤の考え方を展開すると各月の節入り日に対応する卦は3日(3度)前から始まることになります。(別案だと立春の4~5度前が起点になる)
これをもって節入りも3~5度ずらすと考えるのは軽薄ですが、おそらく影響力としてはその時から存在が徐々に強まっていき、そして黄経度数に定義される節入り日時で力量が逆転するのではないかと考えています。
同じように土用の影響力についても土旺期間に入ったら、いきなりスイッチすると考えるよりは、幾らか初動期間があるとする方が思考的にはスムースに受け入れられます。
(また、土旺だからといって、ベースにある各季節の影響力が皆無になってしまうというのもおかしな話かもしれない。全ての土旺期間を全く同じように扱うことができるとは思えません。このことは歌丸光四郎さんも著書に書かれていますが、ただ、今の「四柱推命白帯」には反映できていないので、いずれまた取り組もうとは思っています。)
ところで、なぜこんな話を書いたかというと、僕自身が定気法による節入り日(大雪)の生まれだからです。先ほど紹介した「暦と占い工房」さんのところの計算結果によると、定気法・恒気法のどちらであれ同じになるし、経験的にも子月で間違ってはいないと思います。
でも、他の人はそうではないかもしれない。特に夏から冬にかけては、人によっては恒気法による月入りのほうが自分に合っていると感じるかもしれないし、ひょっとしたら冬から夏の間でも、定気法による日時よりもっと早くに月入りしてもいいように感じるかもしれない・・・(そうなると、冬~夏間の恒気法日時よりも最大6日程度早まるなんてことに。さすがにそれはないかなぁ)。
素人考えの思想遊戯をしているだけでは埒が明きませんが、まあ実践的に見て使えなければ意味のないことなので、定気法による考えでOKならば、それで理論構築すればいいのだろうとは思います。
単に今日は、そんなようなこともふと考えたりしますっていう、おまけのコラムでした^^;
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