今日の夜8~9時頃、2歳の甥っ子が部屋にやってきては本棚から本を引っ張り出して騒いでました。まあいつものことなんですが、すぐ隣にいるので気になります。…で、甥っ子が出した本を戻している時、ふと気がつきました。
本棚の上段に平積みしてある本の中に「孔子」のタイトルが。
今の今まで失念していたのですが、そういえば随分前に買ったような…。
「中国の人と思想① 孔子 時を越えて新しく」加地伸行 集英社 昭和59年
たぶん、「孔子」上下巻のコミックスと同じ時期に買ったのだろうと思う。簡単なネット調査では窺い知れなかった内容が詳しく書かれており興味深いです。
ただ、情けないことに既にPart1~3にわたって長々と書いた後で気力が残っていません。今からこの本を参考に書き直すことはしませんが、生年月日に関して一つ気になることがあったので記しておきます。(またいつか気が向いたら取り組むかもしれませんが)
この本の45ページに、「本書では便宜的にいちおう前五五一年十月二十一日誕生説(たとえば『史記』)をとっておくことにしておく。」とありました。
また、その後の検索で、これに関する内容のブログ記事も見つけたので資料として紹介しておきます。もっとも、個人的には先の記事を書くに当たって調査した結果から現代の通説になっている前551年9月28日でよいと思っています。(というより、当初は9月28日説しか知らなかった。)
「ケペル先生のブログ」より「孔子の生年」
「華一呆的BLOG」より「關於孔子生卒年歲及紀念祭祀日期之幾點看法」(中文)
参考までに書きますが、庚子日の生まれという情報を基準に考えた場合――
1.前551年、新暦の9月28日(酉月:旧8月27日)か11月27日(亥月:旧10月28日)。
2.前552年、新暦の10月3日(酉月:旧8月21日)か12月2日(亥月:旧10月22日)。
※上記のはグレゴリオ暦での通日。以下はユリウス暦+グレゴリオ暦での場合――
1.前551年、新暦の10月4日(酉月:旧8月27日)か12月3日(亥月:旧10月28日)。
2.前552年、新暦の10月9日(酉月:旧8月21日)か12月8日(亥月:旧10月22日)。
気になる方は、それぞれを検討してみるといいでしょう。
(僕はあいにくしてません^^;)
まあでも、中国という国は干支暦や太陰太陽暦というシステムがあったためか、または単に国柄なのか分かりませんが、律儀に記録が取られている事が多く、ある程度は時期が絞り込めるのでありがたいです。孔子のケースのように異説が出るにしても、数年や数ヶ月ならばまだ対処しやすいですから。
これを思うと、インド/ネパール国境付近の出身のお釈迦様なんて、説によっては数百年も異なっており話になりません。日本の主流の説と外国全般で認知されている説とでも100年のズレがある。さらに月や日を特定する要素にも乏しい。唯一、満月や半月だったとかその程度。しかもそれだって後世のこじつけの可能性があり、信憑性は高くないのです。
こうしたことを考えると、古来から続く中国の文献的記録は、現代の技術による補正や精査が必要だとしても、世界的に見ても相当に信頼性の持てる方なのではないかと思います。
本棚の上段に平積みしてある本の中に「孔子」のタイトルが。
今の今まで失念していたのですが、そういえば随分前に買ったような…。
「中国の人と思想① 孔子 時を越えて新しく」加地伸行 集英社 昭和59年
たぶん、「孔子」上下巻のコミックスと同じ時期に買ったのだろうと思う。簡単なネット調査では窺い知れなかった内容が詳しく書かれており興味深いです。
ただ、情けないことに既にPart1~3にわたって長々と書いた後で気力が残っていません。今からこの本を参考に書き直すことはしませんが、生年月日に関して一つ気になることがあったので記しておきます。(またいつか気が向いたら取り組むかもしれませんが)
この本の45ページに、「本書では便宜的にいちおう前五五一年十月二十一日誕生説(たとえば『史記』)をとっておくことにしておく。」とありました。
また、その後の検索で、これに関する内容のブログ記事も見つけたので資料として紹介しておきます。もっとも、個人的には先の記事を書くに当たって調査した結果から現代の通説になっている前551年9月28日でよいと思っています。(というより、当初は9月28日説しか知らなかった。)
「ケペル先生のブログ」より「孔子の生年」
「華一呆的BLOG」より「關於孔子生卒年歲及紀念祭祀日期之幾點看法」(中文)
参考までに書きますが、庚子日の生まれという情報を基準に考えた場合――
1.前551年、新暦の9月28日(酉月:旧8月27日)か11月27日(亥月:旧10月28日)。
2.前552年、新暦の10月3日(酉月:旧8月21日)か12月2日(亥月:旧10月22日)。
※上記のはグレゴリオ暦での通日。以下はユリウス暦+グレゴリオ暦での場合――
1.前551年、新暦の10月4日(酉月:旧8月27日)か12月3日(亥月:旧10月28日)。
2.前552年、新暦の10月9日(酉月:旧8月21日)か12月8日(亥月:旧10月22日)。
気になる方は、それぞれを検討してみるといいでしょう。
(僕はあいにくしてません^^;)
まあでも、中国という国は干支暦や太陰太陽暦というシステムがあったためか、または単に国柄なのか分かりませんが、律儀に記録が取られている事が多く、ある程度は時期が絞り込めるのでありがたいです。孔子のケースのように異説が出るにしても、数年や数ヶ月ならばまだ対処しやすいですから。
これを思うと、インド/ネパール国境付近の出身のお釈迦様なんて、説によっては数百年も異なっており話になりません。日本の主流の説と外国全般で認知されている説とでも100年のズレがある。さらに月や日を特定する要素にも乏しい。唯一、満月や半月だったとかその程度。しかもそれだって後世のこじつけの可能性があり、信憑性は高くないのです。
こうしたことを考えると、古来から続く中国の文献的記録は、現代の技術による補正や精査が必要だとしても、世界的に見ても相当に信頼性の持てる方なのではないかと思います。
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