☆奇門遁甲:十干の組み合わせ(10×10)の私的解釈
これから五行ごとに、5回に分けてUPしていこうと思います。
ただ、まだ後半の辛以降はデータ整理できていないので、書け次第ということで。
なるべく一つ一つの分量は同じくらいにしようと努めてますが、かといって何文字と決めているわけでもなく適当です。
意味合いについては、「キーコードから導く、あなたへの語録集 β版~」を、
甲と乙の大意については「奇門遁甲の十干の意味合いの考察」を併せて参考になさってください。
§ 甲
甲甲 01 |
自分自身の一生懸命さと、関わる人との間に生まれる相互理解によって運命(道)を拓きます。立ち塞がる様々な障害や差(体格差・年齢差など)をものともせずに、奮闘努力によって立ち向う気概の持ち主です。自分の目指すものを具体的にイメージして、それに向けて前進しましょう。また、実力伯仲のライバル、または親友同士が互いに切磋琢磨しながら、お互いに刺激し合って成長を遂げてゆく関係になりやすい時です。善し悪しに関わらず、どんな関係であれ、相手(対象)のことをしっかり考える人です。 |
甲乙 02 |
剛が柔を引っ張り、柔が剛をサポートする関係。真の愛のテスト。バックアップしたりされたり、またその努力が認められやすいですが、同時に、上下または並列(仲間・身内)関係の中での迎合や葛藤も起りやすい。仕事(義務)を優先するか、仲間と共通の目的に臨むか、そこに自分も加わるか。それぞれの立場での摩擦にどう対処するかは考えどころ。今、何をするべきかというテーマが自然と与えられるような印象。安易に楽観していると後で焦ることも。 |
甲丙 03 |
幾らか人騒がせな出方をすることもありますが、時流に逆らわずに上手く才能・主張をアピールすることで、次第に目に見える評価が得られてきます。不可解だった問題や謎も、状況が進展するごとに徐々に解明されていく傾向があります。自助努力+支援者=大成の構図。相手の事情や心情に配慮し、恩寵や許しを与えることで最善の解決へと動き出す。同時に自分自身に対しても“許可”を出すことが、事を円滑化させるために必要であることを示しています。 |
甲丁 04 |
面接や交渉、仕事の依頼などにおいて「飛び級」的に効率よく物事を進められる傾向。イレギュラーなやり方で意向(要求や願い)を通すこともあります。余計な条件や手順を経ずに、最短距離のプロセスを経ることでスピーディに物事を達成したり、やろうと考えたことをテキパキと実行に移せる時です。ただし、急進することで周囲(関係する相手)に無礼とか怪しいなどと映らないようにマナーも大事にしましょう。 |
甲戊 05 |
立場や見解の相違などで一人だけ場違いな感情を覚えて孤立化する傾向があります。一線を越えてもいい相手かどうかを見極めながら、人と付き合うようなところがあります。自分自身の魅力や社交性を再構築する必要性。世間知らずを恥じ、偉ぶった態度や過度な秘密主義、頑固さを改めることで周囲と次第に打ち解けられるでしょう。もし周りと反りが合わず頼れる人が側にいない時は、「甘えや依存を断って自力で道を切り開け」とのメッセージかもしれません。 |
甲己 06 |
相手を自分の鏡として、他者の内に自らを見、自らの内に他者を見る実践。関わる人達に同質のものを感じる傾向があり、そこから気づきや学びが得られます。自分自身に正直になり、同時に相手を信頼することで自然と魅力(磁力)が生まれ、良きパートナーシップが結ばれていきます。仲間もしくは一緒に活動する者としての精神的な基盤がテーマになるので、人としてつながり合う際に最も大事なものとは何かを考えると良いでしょう。 |
甲庚 07 |
生命力や人生の土台を切り崩そうとする力の出現を意味します。自分または家族・友達の危機に遭遇する率が高く、それらの問題に対処するために心を砕く傾向。指揮系統が崩壊して組織的に動けないことで弱体化したり、親類間での軋轢が生じるなど。苦境に立たされた時でも「どうせダメだ」と投げやりにならず、今できる最善を尽くしましょう。仮にリーダーがいなくても、個々の能力や特徴(長所や短所)を理解し補い合うことでピンチを乗り切れることもあります。 |
甲辛 08 |
周囲の動向が気になってしまい、本来の自分自身の役割や集中すべきことから意識が逸れやすい時です。現状認識が甘いとか自覚が足りないとの理由で叱られたり、単純に立場の弱さから他者の都合に利用されて被害者意識が出るかもしれません。この状況での軽率もしくは安直な行動は、視野を狭めて身を崩す原因になるので注意しましょう。きちんとした情報を得て、何に基づいて判断すればいいのか、真実を見定める必要があるでしょう。 |
甲壬 09 |
度重なる不幸や失敗で目的や望みを断たれてしまったり、世間知らずだったり、うまく説明できない現象に遭遇するといったことで、行動原理に不可解な面が生じやすくなる時です。制御不能の内に暗礁に乗り上げたり、悲しみの内に流浪に明け暮れる傾向があります。信頼できる人に言動をチェックしてもらって修正するといいでしょう(要メンテナンス)。それと、もし通常の対処法で逆効果になるようなら発想を変えてみましょう。強硬路線でなく融和路線にするなど。 |
甲癸 10 |
自分の奥深くにある内面の動機を理解できると、どういう生き方が自分にしっくり来るのか明らかになり、それと共に生活も展開されてゆきます。精神的・心理的な解放が鍵となる時。物事の本源的な部分(核となる信念)から定義付けを見直すことで物心両面に対する見方が変わり、その反映として現実も新たな定義に沿ったものに変容し、必要な支援も得られるようになります。この他、保管・記録されていた価値あるものを再び日の目に出すことにも関係します。 |
§ 乙
乙甲 11 |
愛情や敬慕などの欲求・感情が相手との関係の中で適切に昇華されることが鍵となる時。意中の人や出来事の要となる人に対して決心を伝える(告白や責任を追うことの宣言)。慶祝な瞬間が訪れることがありますが、その前に往々にして気持ちを整理したり、確認するための紆余曲折が見られます。相手から証明を求められることも。師弟関係の軋轢や三角関係による恋事情が解決に向かう。周りの支えあっての自分であることを忘れず、謙虚でいましょう。 |
乙乙 12 |
状況に呑み込まれやすく、主張や技術を伝えようするも上手く行きづらい。自分のしている行為(献身や親切など)が無価値に思えて精神的に沈んでしまいがち。その上、された側がプレッシャーを感じることも。仔細にこだわったり無理強いするのは避けましょう。相手に負荷をかけ過ぎず、こちらも適度に心身の回復を図ることです。緩やかに行いつつ時を待てば、目的や意志を遂げられるような機会も出てきますから、臆病になったり自信を失う必要はありません。 |
乙丙 13 |
本人にとって重要な仕事や特別な使命感にかき立てられ、ある程度、周囲の意を置き去りにしてでも責務を全うしようとする意志が出てくる時です。高い目的意識に支えられてハイレベルな結果を残すこともできますが、その一方で邁進が仇となって、身近な人や恋人などに心配をかけたり、行動の理由を理解されずに不満をこぼされることもあります。しかし、それにもかかわらず自らが必要だと判断した事柄には熱意をもって取り組むでしょう。 |
乙丁 14 |
独創的な企画やアイデアを世間に発表する機会を得やすい時です。停滞化した状況に目の覚めるような斬新な考えを送り込めますが、少数派ゆえの苦労も経験するでしょう。社会や物事の真相を知ったり、それぞれの事象の共通項に気がついたり、夢や潜在意識からの情報(インスピレーション)を得るなどして、進路に対する展望が開けてくると思いますが、それらをどう活用するかは本人次第です。誰のための行動であれ、何か将来につながることを目指しましょう。 |
乙戊 15 |
友達や仲間との良好な関係を築きたい意志の表れを示します。留学や旅行、冒険や探索、子供を交えたレジャーでも和気藹々とした雰囲気を楽しめるでしょう。ただし「郷に入らば郷に従え」、皆の役立ちたいという願うならば、まず信頼を生みだすために実力や誠意を示すことが大切です。それから、もし眠れる可能性(潜在能力)があると気がついたら、皆に協力を仰いで引き出すことを手伝ってもらいましょう。周りの気持ちに全力で応えることで開花するはず。 |
乙己 16 |
単なる義務感や執着心に翻弄されずに、状況に応じて柔軟に対処できる精神力が求められます。自分自身の癖や特性、本質的な意志(目的)を理解した上で臨機応変に動ける身軽さが必要です。埒が明かないとか堂々巡りをしていると感じたら、まずは事態を冷静に見定めましょう。そこから思わぬ支援者や行動の補正項が出てきて、いい流れが作られることがあります。いわゆる地力とか底力と呼ばれるものを押し上げることができるかどうかが鍵だと思います。 |
乙庚 17 |
相手の意向を蔑ろにして何かと反感を与えがちな時です。協調とか共生がテーマの時なのに、互いに主張を譲らないことが原因で言い争いなどを引き起こしがちです。気分的に嫌かもしれませんが、自分に非がある場合は素直に謝りましょう。また、相手が悪いと思っていても、そのことで強く責めたりせずに、問題(見解の相違など)をどうすれば解決できるかを考え、和解できるような案を出してみると良いと思います。受容性を発揮し、反応の仕方を変えれば状況も変わります。 |
乙辛 18 |
突発的な出来事の「とばっちり」を受けるような形で問題に巻き込まれたり、家族の不始末(借金など)の後処理、負傷者や病人、育児放棄された孤児や動植物(ペット)の保護活動に奔走する傾向。対立する両陣の間で板挟みになったり、自らに訪れた過酷な運命と向き合う。恨みのある相手と激しく衝突したり、話や意見をネガティブに解釈されて周りから厳しく当たられるなど。築いてきた立場や面目が崩れがちですが、四の五の言っていられない状況になることが多いです。気を引き締めて。 |
乙壬 19 |
理想の自分を夢見ているような、あるいは何かを探しているような過渡期的な状態。ふとした憧れや使命感のために現在の立場や財産、時間を投げ出して行動に出る傾向がありますが、中途半端な実力では手に余ってしまいます。できれば実際的な資格や好条件を得ることが望ましいでしょう。自己過信や高望みは禁物です。見聞を広めて世界を知る中で、理想と現実の溝を埋めるべく目標に向かって一歩ずつ自分を鍛えていきましょう。優れた(恵まれた)人物には思いがけない招待が与えられることも。 |
乙癸 20 |
遺伝的な繫がりのある関係――特に親子や双生児の間での葛藤・憤り・不審・連携・委託などが現れる傾向。アイデンティティの在り処(故郷)を探すため、記憶とその発現の仕組みを上手く利用する時。また、世の無常性を実感することで厭世的になり、宗教や精神世界、隠遁的な生活に心が向かうことも。自省には良いですが、前向きに生きる気力が乏しかったり病気で寝込んでいる時は、無駄に考え込まず、ただ元気になることだけに専心しましょう。まずはニュートラル(ゼロ)状態に戻すべく、心身の調整を。 |
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