・先天八卦と後天八卦(河図洛書)
もともと易の流れとしては、一元から始まり、陰陽二気を含有する太極、そして四象、八卦という風に複雑化し、さらにそれら八卦が折り重なって64卦、そして384爻へと発展していきます。
そうして多様性を増していきますが、根源に流れる陰陽思想や相対的概念は、失われることなく常に一貫しています。
一応、陰陽(光と影、明と暗、暖と冷などの二元性)や四象(四季など、四つに分類される物事の総称)の説明は特に不要だと思いますので、割愛します。
ここでは、諸現象の基本的要素である先天と後天の八卦について、それぞれの配置を押さえておきます。
左上が先天八卦(河図)と呼ばれるもので、右上が後天八卦(洛書)と呼ばれるもの。
双方配置が異なりますが、別に矛盾しているわけではなく、その特性や作用が固有のものであるためです。当然、どちらも有用で欠かすことはできません。
左下は十干の定位図です。ここでは右下の月体納甲の原理に用います。
それで、誰が八卦を発見したとか成立年代がいつかだとかは、この際、どうでもいい・・・といっては何ですが、あまり個人的にも関心はありませんので他のページを参照して下さい。
それよりも、これらの分類を私達の生活にどのように生かすか、ということの方が重要です。
八卦を考えることは、ひいてはその応用・発展となる64卦を理解する助けとなりますし、現実的には八卦の考察だけでも、実に様々な示唆やメッセージの恩恵に与することができるものです。
これから、そうした内容を絡めながら、エッセイ風に八卦についての話を書いていきたいと思います。
結構長文ですので、どうぞ暇な時にでも、ゆっくりと読み進めてください。
(実は、初稿時は一卦に対して画面一つ分くらいで、しかも象意のまとめみたいな簡単なものだったんですが、途中から、「どうせ書くなら自分らしいほうが」ということで書き足し、その結果、かなり長文化してしまいました^^;)
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