第26回人間らしく働くための九州セミナーが11月28~29日、佐賀市文化会館などで開催されました。
最初の講演は、北海学園大学の川村雅則教授による「学校で労働法・労働組合を学ぶ」でした。川村氏は、労働法制がなし崩しにされ、学生や高校生がブラックアルバイトやブラック企業で働いている現状を変えるためにも「学校で労働法制を学び、労働組合と知り合うことが大事」と熱く語りました。引き続きシンポジウム「労働法・労働安全衛生法を学校で、職場で、地域で学び!活用しよう!」が開催され、各シンポジストが発言し、会場からも質問が相次ぎました。長崎高教組の今泉宏さんも鳴滝高校で実践した経験を報告しました。
二日目は、テーマ別に講演会や分科会が行われ、建交労からの参加者は主に、じん肺・アスベストや振動病関係の講演・分科会に参加しました。講演は、愛知学泉大学の久永直見教授の「学校におけるアスベストへの対策のポイント」でした。久永教授は、大学や高校、小中学校などの学校現場に大量のアスベストが存在していることを報告しました。そして、職員の中で中皮腫などにかかる率が一般人よりかなり高いのではないかと述べました。
第4分科会は「働く人びとのいのちと健康・権利を守る運動」で、じん肺キャラバン長崎実行委員会のとりくみの報告と、「労災申請に際しての労働者性に係る問題事例」を報告しました。第5分科会は「じん肺・アスベスト ~医学的検証~」で、中里書記長が間質性肺炎問題を報告しました。
セミナーには、トンネル根絶原告団、西日本請求団、長崎分会から18人が参加しました。