解雇された従業員は、営業廃止のわずか半年ほど前には、あと1年様子を見るから頑張れと椎山氏から言われ、仕事に励み、前記の通り売り上げを上げていきました。
その一方で、椎山氏は、営業廃止の必要性や解雇理由についての説明を全くしないままでした。従業員らには、何の資料も示されていません。そのような状況で、椎山氏は、廃業を決断し、会社の土地建物の売却を進めていたのです。この間、録音にも残されているように、組合嫌悪の不当労働行為発言も繰り返されました。
従業員らは、就任するやすぐに入院した野口おおとり運送社長から、突然病院に呼び出され、何の説明もなく紙切れを渡されて、廃業を聞かされました。
この経緯は、あまりにひどいものです。しかも、裁判の尋問で、前記の通り廃業があまりにもいいかげんに決められたことが明らかになりました。従業員らの怒りが新たになったのも無理がないことです。