
第13回人間らしく働くための九州セミナー(11月10~11日長崎大学文京キャンパスで開催)の現地実行委員会主催の事前学習会が9月11日、JR長崎駅前のいきいきひろばで開催され80人が参加しました。学習会は、菅政和現地実行委員長(建友会 医師)の開会あいさつで始められ、大塚正一現地実行委員会事務局長がセミナー成功への協力を訴えました。
この日の学習会には緒方秀樹建交労トラック部会事務局長が講師(写真)として招かれ「トラック・バス・タクシー業界の規制緩和と労働者の影響」と題して講演を行いました。緒方氏は、規制緩和によってトラックやバス、タクシーなどの運輸業界は「労働者の命が軽んじられ、めちゃくちゃな働かされ方になっている」「(労働条件の悪化)は利用者の命を奪うことにつながっている」と相次ぐバスやトラック事故の実態と背景を報告しました。
解決策について緒方氏は「闘う労働組合を強く大きくすること」「中小の経営者などと連帯して規制緩和策と闘うこと」と述べました。
会場からは、規制緩和によって苦しめられているJR九州の労働者や保育現場の労働者、自治体の労働者などからの発言がありました。長崎県労連の大塚孝裕労働相談員からは「事故の被災者の方々とも連帯し大きな世論を作り、規制緩和路線と対決する時期に来ているのではないか」という提案も出されました。