建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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九州労働弁護団総会が鉄輪温泉で開かれる

2013年02月21日 17時19分39秒 | 活動報告
2月12~13日大分県別府市鉄輪で「2013年九州労働弁護団総会」が開かれ、建交労長崎県本部から藤原書記次長が参加しました。九州大学法科大学院の野田進教授が「労働法制の動向と今後の展望」をテーマに基調講演を行いました。
労働者の3分の1が非正規労働者となり、労働者の生活と権利が大きく破壊されつつある中、労働者を守る立場で奮闘している九州各地の弁護士や労働組合、係争中の原告ら80名以上が参加し、15名が取り組んでいる事件の報告を行いました。
藤原書記次長は、住宅リフォーム会社・野田建工の元労働者だった組合員の未払い残業代支払いを求めた裁判闘争と労使の団体交渉(団交)の場に現れる会社側弁護士の存在について訴えました。
野田建工は、団交を拒否し、労基署による未払い残業代支払いの勧告も拒否、労働審判でも労働者の主張を全て認めているにもかかわらず全てを拒否し裁判に持ち込みました。会社の不当労働行為が明らかであるにもかかわらず、この春で丸3年という長い闘いを強いられている背景には、多方面で使用者側の代理人として活動を展開しているFという会社側弁護士の存在があります。長崎県労連傘下の組合の団交の席に、F弁護士が登場するケースが複数報告されています。共通しているのが2回程の団交のみで「議論は尽くした」「後は裁判で」という態度で団交を形骸化しようというものです。労働弁護団との連携を深め、対応を考える必要性を痛感しました。

トラック労働者の要求前進へ、合同支部臨時大会を開催

2013年02月21日 11時24分43秒 | 活動報告
2月17日(日)13時から、組合事務所会議室で合同支部臨時大会を開催しました。これは、秋の拡大月間で大幅に組織拡大が進み、拡大した組織にふさわしい方針と予算の確立、それを推進する役員の補充が必要となったためのものです。
各分会がそれぞれの職場の取り組みを交流することができました。来賓として、中里研哉県本部委員長、緒方秀樹全国トラック部会幹事が出席され、あいさつをいただきました。
先週公然化したばかりの分会からの参加者から、組合に結集することで会社の経営危機を乗り越えたいと発言があり、他の参加者からも激励を受けました。秋に開催予定の次期定期大会までの運動方針、予算、役員がすべて承認され、最後は飯田支部委員長の団結ガンバローで締めくくりました。

臨時大会後は、全国トラック部会の緒方幹事を講師に、トラック学習会を開催しました。福岡では、40年以上油槽所前で宣伝行動を継続し、集団交渉を展開するなどして、建交労の活動が地域の危険物輸送で一定の労働条件を守っています。こうした福岡の経験は、長崎にとっても大いに参考になるものでした。

吹雪が舞う中、日鉄鉱業本社要請行動敢行

2013年02月19日 15時22分51秒 | 西日本石炭じん肺訴訟
 19日朝、九州から駆け付けた原告団・弁護団・支援組織は、36回目の断罪を受けた日鉄鉱業本社がある東京丸の内郵船ビル前に集結しました。この日は朝から小雪が舞う状況でしたが一行は、日鉄鉱業に対し原告に謝罪し一刻も早くじん肺を解決するよう訴えました。
 岩城邦治弁護団長が裁判の報告を行った後、大牟田・長崎・熊本の請求団代表は、昨日判決を受けた3人の原告がじん肺が悪化し行動に参加できなかった無念さを語りました。
 そして、12月10日に肺がんで亡くなった第5次訴訟のYさんの遺族がマイクを握り、壮絶な闘病生活の模様を切々と訴えました。この訴えには参加者もあらためてじん肺の悲惨さを痛感しました。
 日鉄鉱業要請と最高裁要請を終えた後、再び丸の内に集まり東京支援連の仲間や全国じん肺弁護団とともに吹雪が舞う中、敢然と宣伝行動を繰り広げました。この行動には、西日本石炭とともに闘っている北海道石炭じん肺弁護団からも代表が参加しました。


日鉄鉱業に36回目の断罪下る

2013年02月18日 15時24分28秒 | 西日本石炭じん肺訴訟
 西日本石炭じん肺第4次訴訟の福岡高裁判決が2月18日午後にあり、被告日鉄鉱業に36回目の断罪が下りました。原告は、長崎請求団のSさん、熊本請求団のEさん、大牟田請求団のYさんの3人です。3人は、昨年8月27日に福岡地裁で原告全面勝訴の判決を受けていましたが、被告日鉄鉱業が判決を不服として控訴していたものです。その後、原告側も合併症と認定されたEさんについては賠償額の増額を求め控訴しましたが、Eさんの増額分は棄却されました。
 判決後に天神センタービルで、判決報告集会があり岩城邦治弁護団長は「Eさんの増額分は残念だったが、日鉄鉱業が厳しく断罪されたことは間違いのない判決である」「判決を力に日鉄に全面解決を求めて闘おう」と述べました。引き続き深堀寿美弁護士が「そもそもEさんの地裁判決は、じん肺管理3ロ非合併症では基準額を上回る1800万円の判決であった」「高等裁判所も日鉄の非情さを許したものではない」と述べました。


建交労九州支部が第1回支部委員会開く このブログが話題に

2013年02月15日 19時00分39秒 | 活動報告
 建交労九州支部(緒方徹治委員長)は2月15日、熊本市の総合体育館・青年会館で第1回支部委員会を開催しました。九州各県にある分会代表が、組合員拡大やじん肺・振動病・騒音性難聴などの認定闘争、振動病社会復帰の取り組み、トンネルじん肺根絶闘争、西日本石炭じん肺闘争などの報告をおこないました。
 長崎分会の代表は、「長崎県本部のホームページをみて組合に入った経験」と「このブログを通じ日々の活動を知ることができる」と発言しました。ネット社会になり、日々情報を発信することの重要性を痛感させる発言でした。
 先日は、愛知に住む青年から「振動病裁判の記事を見た」「上肢障害で労災認定されているが、ハツリ工としてブレーカーやピックを使ってきた。振動病だが監督署が振動病と認めない」「何処に相談すればいいかネットで調べたら長崎のブログ記事に出会った」ということで、電話相談がありました。これからもがんばって情報を提供していきます!