私の音楽 & オーディオ遍歴

お気に入りアーティストや出会った音楽、使用しているオーディオ機器を紹介します(本棚8)。

伝説の MItsubishi「2S-305」を手に入れる

2013年04月03日 | オーディオ
 前回、Kripton KX-1000P について書きました。

 うん、このスピーカーあたりが、私のレベルではひとつのゴールかなあ・・・
 と思っていたところに、オーディオ関連本「これだ!オーディオ術」(村井裕弥著)を読んでいて件名のスピーカー「2S-305」に関する記事が目に止まったのでした。
江川三郎実験室の記録」(P43~)より一部を抜粋します;

 珍しく、イベント開始時から良い音が出ている!
 ほとんどの場合、最初は「なんてひでえ音だ。何とかしようぜ。」で始まり、対策を重ねたあげく、ハッピーな世界にたどり着くというのが常で、それがこのイベントの趣旨なのだからそれはそれで良いのだけれど、今日は例外のようだ。
 「何が鳴っているの?」と人垣をかき分けてみると、写真では何度も見ているが実物を見るのは初めての、大型スピーカーが姿を現す。三菱の2S-305じゃないか。伝説のNHKモニター!!
 この2S-305の、それも保存状態がいい個体の音を聞いたことがある人はほとんどいないのではないだろうか。
 かかっているのはチェチーリア・バルトリの「ゆかしい月よ~イタリア歌曲集」(DECCA)で、軽い振動板の大型ウーファーが鼻歌気分で奏でる音は、昨今の小型スピーカーが逆立ちをしても表現できない世界だ。念のためにいっとくが、「低音がよく出る」とかいう低レベルの話じゃないよ。


 こんな風に書かれたら、聞いてみたくなりますよね(笑)。
 ネットで2S-305を検索してみますと、NHKの現場で使うために開発された伝説のプロ用モニタースピーカーであることが判明しました。
 最初に発売されたのが1958年(私が生まれる前)、生産が終了したのが2001年という驚異のロングセラーを記録し、「スピーカーのダイヤトーン」という名声を得るに至った記念碑的作品です。
 数年ごとにモデルチェンジをしなければ売れない日本のスピーカーの中にあって、奇跡的なシーラカンス的存在という見方もできるかと。

 オーディオ評論家、菅野沖彦氏のコメント:
 「満開の桜を見るように、端正で、淡泊でいて豪華な響きの音は「はんなり」とでも形容したい上品な佇まいのバランスと音色

 ただ、大きいんですよねえ。
 ・・・W(幅) : 650.00mm  H(高さ) : 880.00mm  D(奥行) : 445.00mm 重量50kg弱。
 ちょっとした「家具」です。 

★ 参考になるHP/ブログ;
ステレオの産業史|ダイヤトーン
DIATONE 2S-305の仕様 ・・・価格がどんどん上がっていく不思議
□ audiosharing「過去のReview」(菅野沖彦氏、瀬川冬樹氏、井上卓也氏、岩崎千明氏のコメント)
ダイヤトーン 2S-305 (BTS R-305) モニタースピーカー
オーディオ・音の傾向「diatone 2s-305」

★ YouTubeより;
廿日市のコーヒーハウス・イシイへ名機R305(2S-305)がやって来た
スタジオモニター定番スピーカ 三菱 DIATONE 2S-305D(R-305)
スッと出る音My Audio test (2S-305,LHH1000,2A3-Z Amp & Preamp was made
Diatone Mitsubishi-R305
音楽喫茶「アヒルのジミー」開店 因幡晃のフランス語「わかって下さい」

 そ、そして、中古の2S-305をボチッ(パソコンのキーボードを押す音)と買ってしまった私。
 アフターケアも可能なショップ「ハイファイ堂」から購入しました。
 何せ古い品物であり、格安のオークション出品物ではキチンと稼働するかどうか不安が残りますので。

 そこで実働するようメインテナンスされ、かつ使いやすいように一部改造した品です。

メインテナンス内容
 外装研磨・全塗装 サランネット張替え コンデンサー交換(JRCオイルコンデンサー計4ヶ)
改造内容
 スピーカーターミナル背面バッフル加工取付け

 このスピーカーは本来「キャノンコネクター」というプロ用ターミナルしかないのですが、一般のバナナプラグも使用できるようにターミナルを増設してあるのです。
 なお、キャノンコネクターも従来通り使用可能であり、専用ケーブルも付属しています。



 側面にあるキャノンコネクターの形状(↓)

 本来は背面には何もないのですが(↓)

 バナナプラグ対応のターミナルが増設してあります(↓)


 年度末セールで「送料無料」「2年保証付き」というタイミングでゲットしました。
 相談したら、なんと2Fまで運び上げてくれるとのこと(よかった~)。
 4月中旬に届く予定で、どの位置に設置しようか、スピーカースタンドはどうしようか、と嬉しい悩みを味わっているところです。
 ああ、部屋中に広がるオーケストラの響きを早く味わいたい・・・。

 どうもピカピカの最新式よりも、いぶし銀のヴィンテージものに惹かれてしまう私。
 気がつくと周囲には古いものばかりが増えています。
 腕時計も50年前の機械式のものばかり。
 自分自身もそろそろ骨董品と化してきたかな・・・。

憧れの Kripton「KX-1000P」

2013年04月03日 | オーディオ
 私の昨年からのスピーカー遍歴は、トールボーイ型(JBL S3800)~フロア型(Onkyo Scepter 1001)~ブックシェルフ型(Sonus faber ELECTA AMATOR)と目まぐるしく変遷してきました。
 ELECTA AMATOR は良い音で気に入っているのですが、やはりバスレフタイプの低音のボアつき感が気になることがあります。
 まあ、壁からあまり離せないという狭い住宅事情があるのですが・・・。

 タイトで量感十分の低音が聞きたいなあ、と最近思うようになりました。
 ネットと雑誌で調べ上げ、最有力候補に上がったのがKriptonのフラッグシップである「KX-1000P」です。
 ブックシェルフ型の KX-5 の下に密閉型スーパーウーファーをダブルでくっつけた構造らしい。
 下記の情報からは、バスレフの低音とは一線を画す引き締まった低音が広がるとのことで、期待が膨らみます。
 でも約100万円と高価な品、試聴せずに購入するのは大変な勇気が必要です。

クリプトンのフラッグシップスピーカーKX-1000Pの音を聴いてきました
□ 秋トレ「6/24 クリプトンのKX-1000Pを聴いてみました」「今度はクリプトンのKX-1000Pです(^^♪
★ YouTube
開発者(渡辺氏)による説明
□ 完実電気「クリプトン KX-1000Pとは?」「KX-1000P
FOCUS 360 ⇒ ME100⇒SP100R⇒KX-1000P 同じCDで連続試聴