さて今日はメインの座を巡ってのスピーカー対決、ELECAT AMATOR vs 2S-305 。
どちらかだけ聴き続けると細かい違いに気づきづらいので、ニアで切り替えながら同じ曲を聞き比べてみました。
私がこれまでに感じていた音色の特徴:
① ELECTA AMATOR:中音域の押し出しが強く濃い、低音はボアつく傾向がある、高音でもキチンと楽器の音を出す
② 2S-305:中音域は特徴なし、低音はしっかり出て音像がぼやけることはない、高音はギラついて金属音に近くなる印象
では音源/楽曲別の印象を記してみます;
■ ジャズ系:
ベースが前面に出る音源では①ではやはり低音がボワつき気味で、音量を上げていくと「このおどろおどろしい響きは地震か?」と勘違いしたほど。②ではそんなことはなく、ベースという楽器の音として音像がぼやけることはありません。
ピアノは①の方が楽器の音に近い印象、②では高音が金属音に近くなります。
ドラムスはドラム(太鼓)の音は①ではぼやけて連打すると団子状態になってしまい、②ではタイトに分離して響きます。まあ、これをよしとするか、物足りないと感じるかはその人次第。一方、シンバルの音は①では「楽器の音」として聞こえるけど、②では「金属を叩く音」と化してしまう傾向あり。
トランペットは、中音域のプレイでは差は感じません。奏者の息づかいまで感じる①、やや艶が乗った音が好みなら②(トム・ハレルのフリューゲルホーンは②の方がよかった)。マイルスのミュートプレイ予想通りはシンバルと同様の結果で、②では楽器音<金属音に聞こえてしまうのが玉に瑕。
■ クラシック系:
ヴァイオリンの音に「摩擦音」を求める人は①、「艶やかさ」を求める人は②がお勧め。私はアンドルー・マンゼのバロック・ヴァイオリンが好きなので、やはり①かなあ。イツァーク・パールマンが好きな人は②がより魅力的に聞こえそう。
ピアノはジャズ系と同じだが、低音まで広がる楽曲では音像が崩れない②がよいでしょう。
ギターは②の方がタイトでカチッと音像が決まるので好ましく聞こえました。①では低音をかき鳴らすときに音がダマダマの塊になってしまう傾向があります。
■ フュージョン系:
ベースの低音が効いている音源は①ではボワつき気味、②の方がタイトに聴かせてくれるくれるのでこちらの方が向いているけど、総じて高音はやはり硬いですね。
パット・メセニーのアコギでは、②の方がカチッと決まり、伴奏のベースの音が滲まないですね。Tommy Emmanuel のアコギも心地よい響き。
一方エレキの音は甲乙つけがたく好みのレベルと思われますが、ベースの伴奏があると①は音がぼやけて強調され全体のバランスが崩れてしまうのが難。
■ ヴォーカル系:
なんと、ダイアナ・クラールの声がスピーカーを替えると変わってしまい驚きました。
①ではハスキー・ボイスですが、②ではそれに適度の「艶」が乗るのです。
私はハスキー気味の声質が好きなので①に軍配を上げます。実際の声に近いのはどちらかと聞かれると、①でしょうね。
オペラなど艶やかなテノールやソプラノが好きな方には②がよいでしょう。
総じて、中高音域は ELECTA AMATOR、低中音域は 2S-305 が私の好みという結果になりました。
まあ、どちらかを聴き続ける限りはあまり気にならないんですけどね。
振り返ってみると、高音が硬いのは日本のスピーカーの特徴なのかもしれないな、と感じます。
今までに使用してきたScepter1001 も TAD TSM 2201-LR も評価の高いスピーカーですが同様の傾向がありました。
「ふくよか/まろやか」よりも「タイト/硬質」の方が日本人好み?
日本古来の楽器である、琵琶、三味線、琴、篳篥、笙、尺八など、どちらかというと音は鋭いですもんね。
2S-305 の硬い高音が今後エージングやスピーカーケーブルの変更で柔らかくなるのかどうか、期待しましょう。
どちらかだけ聴き続けると細かい違いに気づきづらいので、ニアで切り替えながら同じ曲を聞き比べてみました。
私がこれまでに感じていた音色の特徴:
① ELECTA AMATOR:中音域の押し出しが強く濃い、低音はボアつく傾向がある、高音でもキチンと楽器の音を出す
② 2S-305:中音域は特徴なし、低音はしっかり出て音像がぼやけることはない、高音はギラついて金属音に近くなる印象
では音源/楽曲別の印象を記してみます;
■ ジャズ系:
ベースが前面に出る音源では①ではやはり低音がボワつき気味で、音量を上げていくと「このおどろおどろしい響きは地震か?」と勘違いしたほど。②ではそんなことはなく、ベースという楽器の音として音像がぼやけることはありません。
ピアノは①の方が楽器の音に近い印象、②では高音が金属音に近くなります。
ドラムスはドラム(太鼓)の音は①ではぼやけて連打すると団子状態になってしまい、②ではタイトに分離して響きます。まあ、これをよしとするか、物足りないと感じるかはその人次第。一方、シンバルの音は①では「楽器の音」として聞こえるけど、②では「金属を叩く音」と化してしまう傾向あり。
トランペットは、中音域のプレイでは差は感じません。奏者の息づかいまで感じる①、やや艶が乗った音が好みなら②(トム・ハレルのフリューゲルホーンは②の方がよかった)。マイルスのミュートプレイ予想通りはシンバルと同様の結果で、②では楽器音<金属音に聞こえてしまうのが玉に瑕。
■ クラシック系:
ヴァイオリンの音に「摩擦音」を求める人は①、「艶やかさ」を求める人は②がお勧め。私はアンドルー・マンゼのバロック・ヴァイオリンが好きなので、やはり①かなあ。イツァーク・パールマンが好きな人は②がより魅力的に聞こえそう。
ピアノはジャズ系と同じだが、低音まで広がる楽曲では音像が崩れない②がよいでしょう。
ギターは②の方がタイトでカチッと音像が決まるので好ましく聞こえました。①では低音をかき鳴らすときに音がダマダマの塊になってしまう傾向があります。
■ フュージョン系:
ベースの低音が効いている音源は①ではボワつき気味、②の方がタイトに聴かせてくれるくれるのでこちらの方が向いているけど、総じて高音はやはり硬いですね。
パット・メセニーのアコギでは、②の方がカチッと決まり、伴奏のベースの音が滲まないですね。Tommy Emmanuel のアコギも心地よい響き。
一方エレキの音は甲乙つけがたく好みのレベルと思われますが、ベースの伴奏があると①は音がぼやけて強調され全体のバランスが崩れてしまうのが難。
■ ヴォーカル系:
なんと、ダイアナ・クラールの声がスピーカーを替えると変わってしまい驚きました。
①ではハスキー・ボイスですが、②ではそれに適度の「艶」が乗るのです。
私はハスキー気味の声質が好きなので①に軍配を上げます。実際の声に近いのはどちらかと聞かれると、①でしょうね。
オペラなど艶やかなテノールやソプラノが好きな方には②がよいでしょう。
総じて、中高音域は ELECTA AMATOR、低中音域は 2S-305 が私の好みという結果になりました。
まあ、どちらかを聴き続ける限りはあまり気にならないんですけどね。
振り返ってみると、高音が硬いのは日本のスピーカーの特徴なのかもしれないな、と感じます。
今までに使用してきたScepter1001 も TAD TSM 2201-LR も評価の高いスピーカーですが同様の傾向がありました。
「ふくよか/まろやか」よりも「タイト/硬質」の方が日本人好み?
日本古来の楽器である、琵琶、三味線、琴、篳篥、笙、尺八など、どちらかというと音は鋭いですもんね。
2S-305 の硬い高音が今後エージングやスピーカーケーブルの変更で柔らかくなるのかどうか、期待しましょう。