創作声劇「玉菊灯籠」~音で楽しむ時代劇・吉原文化~(小日向マキナ×つつじver)
吉原三大イベントの一つ「玉菊灯篭」があります。お盆の時期になると吉原では店先に灯篭が飾られます。これを「玉菊灯篭」といいます。今のように電気や街の灯りが無かった時代、灯篭がずらりと並ぶ様子はとても幻想的な美しさが吉原の街中を飾りました。「玉菊灯篭」とは玉菊と呼ばれた才色兼備の遊女に由来しております。気立てが良く、可愛いい顔たちの玉菊はお客は勿論、吉原で働く人達からも愛されておりました。残念ながら25歳という若さでこの世を去りました。やはり過酷な労働環境のなかでの仕事には大変なことであったと思います。子供の頃に身売りされこの吉原でお店で働くのは大変んなことでした。大半は宿無しの遊女として吉原外の堀端での生活でした。玉菊は店の遊女として花魁を狙える売れっ子でしたので玉菊を偲ぶ有志が、お盆に灯篭を飾り弔ったそうで、これを「玉菊灯篭」というイベントの始まりと言われております。このように遊女の悲しい物語は沢山残されております。