ただ、今年の冬に右足の脛骨を骨折してから、右足の浮腫みが少しあるのか、1時間を超えると爪先が痛くなるようになってしまいました。こうなると爪先の締め付け調整が必要になり、W-BOAのSH-XC702を購入せざるを得なくなってしまいました。これなら、爪先に痛みが出た段階で一つ目のBOAダイヤルを緩めるだけで済みます。重量はBOAダイヤルが増えた分SH-XC300より若干重いのですが、ペダリングに影響が出るほどではありません。
軽いシューズと言えば、タディ・ポガチャルが使用しているDMTのPOGI'Sが断トツでしょう。サイズ42で220gですから驚きです。超軽量フルエンジニアード3Dニットアッパーを使用していて、フィット感も抜群でした。というのも、今年6月の北海道スポーツサイクルフェスティバルにDMTの輸入代理店MIZUTANIがブースを出していて、METのヘルメットとDMTのシューズを試着する機会に恵まれたからです。
METのヘルメットはアジアンフィットが無いため、どうしてもLサイズになってしまうので諦めましたが、DMTのシューズは感動モノでした。特にPOGI'Sは手に取った瞬間に軽さが実感できました。ソールにも穴が開いていて、いかにも軽そうなデザインです。残念ながら3つ穴のため、SPDペダルでは使えないのです。
DMTの特徴はニットアッパーで、紐使用のシューズでもフィット感は抜群でした。思わずポガチャルも紐を使っているのかと質問したら、「プロはシューズを1度履いたらレースが終わる迄脱ぎませんから」という答えが返って来ました。それでも、ゴール前でBOAダイヤルを締める選手がいるのも事実なので、DMTのシューズはしっかりとしたフィット感があり、それが緩まないというのですから驚きです。
来年はDMTの2つ穴タイプのKM30の購入を考えている所です。シングルBOAですが、POGI'Sと同様にフルエンジニアード3Dニットアッパーを使用しているのが魅力です。サイズは40という確認もブースでして来たのです。シマノのWサイズでも41を履いているのですが、実際にブースの担当者に指摘されたように、微妙に爪先に余裕があるのです。40だと履くときに少しキツイ感じがしたのですが、素材がニットなので微妙に伸びてくれるのです。
ただ、通気性の良いニットアッパーなので、秋口や春先は寒いと思い、来年の夏場の購入を考えているところです。一口にSPDシューズといっても、メーカーの特徴があり、サドルほどでは無いにせよ、悩みの多い自転車用品のひとつでしょう。自転車は人がハンドルにサドルとペダルを通して3点でバイクに繋がる乗り物です。フラットペダルでもシューズの底の厚さや硬さでもペダリングが変わるのです。それがペダルにシューズが固定されるビンディングシューズもソールの硬さや重量で走りが大きく変わるものなのです。
サドルもライドの途中でお尻に痛みが出ると走りに集中できなくなりますが、シューズも同じです。私はライド終盤で疲労から足が浮腫み始める体質なので、人一倍シューズには敏感になっています。サドルはFbricのCellという出会いがありましたが、シューズに関しては未だ模索中なのです。
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