CAAD10をフレーム組みした10数年前は105というコンポーネントは上位のDura-AceやUltegraと比べ明らかに変則性能に差がありました。最初のロードバイクGIANTのTCR2には105がアセンブルされていたので、CAAD10には思い切ってUltegraを使用してみることにしたのです。その結果は明確でした。この当時の105はまだ5600系、Ultegraは6800系でした。今は105が7100系、Ultegraは8100系、Dura-Aceは9100系に進化しているのです。
初代105の登場は1982年でした。リア6速仕様モデルでSIS(シマノ・インデックス・システム)が採用されたのが1986年です。その後、1993年に8速仕様モデルがデビューし、同時にSTIが採用されるまでに至りました。1998年に番号表記が変わり(例:マイナーチェンジ前のデュアルコントロールレバー:ST-1050→マイナーチェンジ後:ST-5500)、5500系がデビューし、リアが9速化されます。カラーもシルバーとブラックが用意され、カラーコーディネートの幅も広がりました。2005年には5600系がデビュー。リア変速機が10段化され、今までアルテグラ、デュラエースにしか使われなかったスパイダーアームが使われるようになったのです。クランクやスプロケットは初心者や脚力に自信の無いライダーへの配慮がなされ、今までアルテグラでしか入手できなかったローギア27Tのスプロケットもラインナップに加わります。
私がロードバイクに乗り始めたのはこの頃のことでした。確かに105は着実に進化し続け、上位機種との互換性を高めて来てはいたのですが、変速にトリム調整が必要などUltegraとは変則性能が明らかに違ったのです。
それでも価格的な問題から105を搭載する完成車が多く、ロードバイクの入門コンポーネントという位置づけが定着していきます。ただ、2014年に11速の5800系になると10速用のコントロールレバーやホイールハブとの互換性が無くなってしまうのです。シマノには新たな10速コンポーネントTiagraが、9速にはSoraが、そして新たに8速のClarisが加わっています。
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