爺さんの独り言

雑木林から街中に帰ってきた爺さん

サントリーレッドとあの時代

2010年01月20日 | 日記

 月、火は休肝日、じいさんにとって今日は酒が飲める楽しい水曜日。週休二日にして酒の楽しさが前よりもよくわかったとじいさんは言っている。昔からじいさんは酒が好きだったが、6畳一間の木造アパートで初めて所帯を持った頃、家で酒を飲むのは土曜日だけ、それもビール一本であった。あのビールは実にうまかった。3DKの小さな建て売り住宅を買った後、いつ頃からか、家でも毎日酒を飲むようになっていた。ウイスキーの水割りも飲み始めた。ウイスキーはサントリーの”レッド”だった。“オールド”や”角瓶”などは身分不相応の高級品だと思っていた。

 その頃、初めて海外出張でヨーロッパに行った。帰りにロンドンの空港で“ホワイトホース”と“ジョニーウオーカー”を2本づつ買った。税関に正しく申告し1本分関税を払った。おみやげとして3本は人に配り、残った1本を大事に大事に飲んだ。あの頃、成田には空港はなく羽田だった。成田には、のどかな牧場があった。京成成田の駅からバスに乗って遊びに行き、草の上に寝転んで青い空を眺めたこともあった。

 そんな時代もあった。遠い昔のことのようでもあり、ついこの間のことのような気もする。じいさんは年を取ったが、サントリーレッドのラベルは、今日買い物に行ったスーパーで見たが、当時と変わっていないように見えたがどうなのであろうか。
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