古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十五章 定書 其の二

2014年08月03日 05時36分33秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「定書」第一頁、上の三~四行目

解読 一、野阿らし少之品ニ而茂いたし候ハゝ

    村追出し可申事。

読み 一つ、野荒らし少しの品にても致し候わば

    村追い出し申すべき事。

 

解説 はじめの崩し字は読むのは困難ですが、「野」です。「阿」は変体仮名の「あ」で、「あらし」と書いています。「野あらし」は、田畑の作物などを荒らす事。(広辞苑)「荒らす」とは「盗む」と言う事。 「少之品ニ而茂」・・・「品」『しな』は品物の件数・数。この字も形で覚えましょう。少しの数であっても。「茂」は変体仮名の「も」。 「い多し」・・・この「多」は変体仮名の「た」です。教えて貰わなければ読めません。 「候ハゝ」・・・短い縦棒は「候」で、「ハゝ」と書いています。「そうらわば」と読みます。本文の文字は達筆ですし、変体仮名の練習にはピッタリだと思います。