「極窮者江救合取替遣帳」第七頁、上の四行目以下
解読 (銀)札百目被下候ニ付、右之通り
遣し申候。已上。
文久元年酉三月
読み (銀)札百目下され候に付き、右の通り
遣わし申し候。以上。
解説 「銀札百目」・・・五十目づつ二回にわたり、合計百目。 「被下候ニ付」・・・下され候に付き。下されたので。 「右之通り」・・・実際の帳簿では、「一合五拾匁也」の右に(前に)誰それに何匁、等々の記載が有りますが、省略しています。 「遣し申候」・・・遣わし申し候。お与えなされた。 「已上」・・・以上。
この古文書は、横に細長い帳簿形式のものです。帳簿形式のものは、半紙を横に二つ折りにして表紙は縦長で、内部は横長の帳簿になっています。古文書の教材としては、扱いにくいスタイルと言えます。 本章終わり。